四国にお住まいの年配者の方々は、四国霊場88か所を回る遍路を「お四国さん」と呼んでいます。「お四国さん」という響きの中に、寺々を巡るお遍路さんへの労いやもてなしの気持ち、さらにこの地が遍路文化の伝統であることへの誇りなどを感じます。
米ニューヨーク・タイムズ社が先日発表した「2015年世界で訪れるべき52か所」で、日本から唯一、このお遍路のある四国が選ばれました。
45番札所の岩屋寺の写真と共に、昨年霊場開設1200年を迎えたことなどが紹介されています。
白装束に手甲、脚絆、菅笠を身に纏った外国人のお遍路さんも、最近では珍しい情景ではなくなりました。宗教も異なり、言葉も通じにくいのに、外国人が訪れるのは四国の美しい風景と、人々とのふれあいが魅力なのでしょう。
国土交通省四国運輸局は国内向けに作った公共交通機関などで巡るガイド「88NAVI」の英語版をこのほど作成、海外の人たちの反応も好感触を得ているようです。
四国を周回する遍路は、自然、食、人との出会いなど、四国の魅力を十分に満喫できる内容になっています。この「お遍路」を四国観光の目玉として、海外にもっと発信すれば、安倍政権の重点政策の1つでもある「地方創生」の方向性にもマッチします。
最近では、ただ信仰心の為だけではなく、健康のため、ストレス解消のため、これからの生き様を探るため等々……人生に潤いを求めて巡礼に奮起される方が増えているようです。季節もだいぶ良い陽気になってきたので、今週末にでも「お遍路」を体験してみますか。
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