米国市場は相変わらず出てくる経済指標がまだら模様ですね。一昨日も中国政府の隔離期間の短縮報道を受けて、446ドル高まで上昇しましたが、その後米消費者信頼感指数の悪化を受けて、今度は500ドル安まで売られる、値幅にして1000ドル近い乱高下であります。
コモディティーに目を向けても、景気の先行きを占う銅は連日安いですし、長期金利は高原状態、101ドルまで下がっていた原油も再び110ドル台に乗せて来ており、下落していた天然ガスも戻りに転じ、通り一遍倒にいえば買いの材料が見当たりません。
相場格言に「周りを見渡し悪材料ばかりで、買いの材料が全くなかったら買ってみろ」というのがあります。直近当欄でも話題としている強者個人投資家はこれを実行し健闘しているわけですが、米国市場は、来週の雇用統計、更にその先の消費者物価指数(CPI)まではこんな乱高下が続きそうです。
さて一方東京市場は、米国安を受けて370円程売られましたが、引けにかけては個別銘柄には押し目買いが入り、結構強く引けておりました。今年1月が高値の半導体銘柄がその期日から下げの主役となっておりますが、それを除くと中身はそれほど悪くありません。
上昇しているセクターは建設の一角、不動産、倉庫、保険、電力などで、日経平均の下落もどこ吹く風状態であり、また個人投資家が得意な個別の材料株も強い展開を見せております。
日頃申しております通り、運用資金は必ず何所かで動いております。世界的暴落でもない限り、消去法であっても運用する場所さえ確保できれば、その中で理屈抜きに積極的に攻めてまいります。
ガーラ(4777)、マツモト(7901)、スポーツフィールド(7080)など、説明責任を求められるアナリストには推奨し辛い銘柄も多く、前回申し上げた活きがいい資金は、更に今後も物色対象を広げてまいります!
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