昨日申し上げました通りヘッジファンドによる目先の売り崩しは、米国の夜間取引での上昇なども手伝いあっさりと買戻しとなり、もともと彼らもここから東京市場を本格的に崩せるとは考えておらず、米国での低調な運用成績を少しでもカバーするべく、米国休場で方向感のない東京市場で目先の小遣い稼ぎをしたという構図であります。
筆者の昔からの友人であり、某大手のファンドを率いる(業界関係の友人の中ではピカイチに優秀なファンドマネジャー)者からの情報で判断しましたが、そのことが昨日の日経新聞の記事でも取り上げられておりました。
米ゴールドマン・サックスの顧客であるヘッジファンドへのサービスを担うプライム・サービス部門のリポートでは、ヘッジファンドの運用成績は年初から19.02%のマイナスで、日本株でも日銀の金融政策が変更される方にポジションを取り、円高、長期金利上昇、株安を見込み相当日本株を売っていたようです。
先週日本株を大量に売り2000円近く日経平均を下げさせた正体はヘッジファンドであったということです。更に、ゴールドマンによれば、既に空売りを仕掛ける前に現物の日本株をほぼ売り切った事実も伝えております。
SMBC日興証券の扑正嗣氏は「海外勢は日本株をほぼ売ってしまい、日本株は今後米国株に比べ底堅く推移する」と指摘しております通り、売り圧力が無ければ株は必然的に上がります。
当欄でも連日指摘しております個別銘柄に資金が向かっております。個別銘柄に資金が向かうと俄然その値幅効果が楽しみで、個人投資家にとって決して悪い環境ではありません。そういえば今週号の日経ヴェリタスに米国の個人投資家動向が記事として載っておりましたが、5月下旬までの3ヶ月間、個人投資家は1日平均13億ドル(1700億円)ずつ、積極的に押し目買いに動いていたようです。
米国の個人投資家に負けずに、弊社でも国策銘柄を昨日から仕込み始めました。個人投資家は決して評論家にならず、現場の実務家に徹し儲けを追求してください。
弊社へのお問い合わせは、お気軽に03-3868-2801までどうぞ。