今回の米国市場の大幅安は、3日連続安のチャート形状としても過去にあまり例がないほどの値幅であり、3日間で2500ドル強の急落は如何に市場がパニックを起こしていたかが窺えます。
弊社でも昨日は朝から、「売らなくても大丈夫か?米国はリセッションじゃないのか?」などの後ろ向きな質問を数多くいただき、投資家心理も陰極まっている状況であることを感じました。
昨日も付和雷同、狼狽売りはなしですと申し上げました通りですが、とかく東京市場がこのような状態になるとメディアの捉え方も煽り記事が多くなり、売るためにはしょうがないと思いますが、日経新聞でも一面トップで「98年以来の危機」と必要以上に大きく扱う次第であり、テレビでも然りであります。
過去を振り返ると、日経新聞の煽り記事が大々的に出て来ると相場の転機とのアノマリーがありますが、日々の若干のズレはあるにせよ今回もそう考えてよさそうです。
昨日も下げの中身を注視するようにと申しましたが、あくまでも下げの主役は値嵩株です。米国市場は今週がSQの週ですので、ブレやすいのも当然ですが、東京市場の先物も関連しております。
米国のSQは日本には関係ないのでは?と思われるかもしれませんが、ダウ先物、日経平均先物、互いにロング・ショート戦略を展開しているファンドなどゴロゴロおりますので、この連想安も合点がいくところであります。
日経平均も3日間でザラ場1600円強下げましたが、弊社でも注目の「三菱重工」などはびくともせず、逆にいいお湿りであります。昨日も申し上げましたが、日経平均に振られることなく、値嵩株に翻弄されることなく、テーマ株を追っていただきたいというのはこのことであります。
皆様は投資家であり、株式評論家ではありません。総論の全体相場は頭の片隅に置くも、各論は決してブレることなく、次のテーマ株を仕込んでまいりたいと存じます。
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