本日夜になりますが、米国の消費者物価指数(CPI)が発表になります。インフレにピークアウト感が出るかが注目ポイントですが、物価と雇用の番人であるFRBもここのところ出て来る数字に、どう対処してよいのか苦慮している様子が窺え、そのくらい判断が難しいかと存じます。
先週の雇用統計は強い数字が出ましたが、賃金に目を配ると平均時給の増加率は鈍化して来ており、主力企業でも人員整理に動くところも出て来ております。更に個人消費物価指数(PCEデフレーター)のコア指数の伸び率が減速してきており、見方によれば既にインフレはピークアウトしているとも取れます。
更に住宅事情でもここのところ毎週減り続けておりますが、先週一週間の住宅ローン申請指数(季節調整後、新規購入、借り換えを含む)は、前週から6.5%低下し、22年ぶりの低水準となっております。
住宅ローン金利は30年ローン金利平均(固定)で7ベーシスポイント上昇し5.4%でありますが3週連続の低下であり、更に一戸建て住宅購入の動向を示す購入指数は7.1%低下、借り換え数は5.6%低下であります。
ここでもピークアウトの可能性が高いと思われますが、米国社会はガソリン価格が不確定要素であり、ここが足を引っ張っている様子が窺えます。原油採掘量を計る原油掘削リグの数も順調に伸びておりますが、一度落ち込んだ石油精製能力が、脱炭素規制とESGが壁となり積極的な投資が出てこないことが、駆け引きであり不透明要因であります。
やはり米国市場はもう少し時間がかかるかと思われます。傍ら東京市場はメジャーSQに向けて、プライム市場に資金が動いておりましたが、この辺りは来週スピード調整の一服が欲しいところであります。
それに代わって、昨日は久々にグロース市場に資金が向かっておりました。良い循環物色の芽が出てきており、この市場に資金が向かうと、その値幅効果が楽しみです。グロース市場の弊社看板銘柄が動意付いて来ており、思惑通り来週以降は更に楽しみが増えました。
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