今週の米国は重要事項、重要指標目白押しであり、主要ハイテク銘柄も決算を迎えることからマクロ、ミクロ両面から大きなポジションは取り辛く、出遅れていた中小型株に物色対象は移っております。
米国市場で中小型株の代表的指数であるラッセル2000が2年半ぶりの高値圏まで買われており、マグニフィセント7を中心としたビッグテック銘柄から引き上げた資金の受け皿になっているようです。
かなり高バリュエーションまで買われた大型株から、利下げ観測が強まったことから出遅れている財務基盤の弱い中小型株にも資金が向かう循環物色の様相であり、良いローテーションではないでしょうか。
更に米国市場は「確トラ」まで言われていた大統領選挙ですが、意外?にも現状ではカマナ・ハリス氏がかなり健闘している、調査機関によってはトランプ氏を逆転し優位に立っているとのニュースも入っております。
また、金融政策では米国以上に今回の日銀の金融政策決定会合は注目されており、為替は少々円高に戻しましたが、相変わらず投機筋の円売りポジションは高水準を維持しておりますので、結果によっては一時波乱の動きもあるかとも思われます。
東京市場は決算発表が重なりますので日々の動きにあまりにナーバスになると、イベントトレーダーの細かい動きに翻弄されてしまいます。調整期間に限って今回のように、いろいろな重要イベント、重要指標が重なる時間帯がありますが、内容を精査すればその後の時間軸は多少長めにとっていただいた方がよろしいかと存じます。
上下の波乱にアルゴリズム取引が拍車をかけましたが目先は底入れと判断してよいかと思われ、決算を精査したうえで金融政策は噂で売って事実で買いとなるのではないでしょうか。
弊社へのお問い合わせは、お気軽に03-3868-2801までどうぞ。