さて米国市場は雇用関係の指標が揃う週でありますが、早速JOLTSの求人件数が報告されましたが、5月は予想外の増加するものの、その前月が下方修正されており、それを受け長期金利は中立を保ちました。
それも先立って会見に立つパウエル議長は、最新の経済データはインフレが再び鈍化傾向たどっていることを指摘し、今後のデータ確認はあるもののディスインフレの軌道に戻りつつあると評価しました。
ミクロでは「テスラ」の納車台数が予想ほど落ち込まず、株価は久々の復権となり10%高、NASDAQ、S&P500は新高値更新となりました。
ADP民間雇用、更に本丸雇用統計を前に、FRBの軟化姿勢は評価できる材料であり、テレビ討論会が話題の大統領選でどちらが来ても物色対象は変われども買いの手は健在であり、後は銘柄選択のみかと思われます。
東京市場もTOPIXは2日連続で高値を更新、日経平均も4月以降のレンジ相場を上抜けて来ております。テクニカル的にもボリンジャーバンドの収束から拡散モードに入り、モメンタムもプラス圏に浮上して来ております。
予定では4、6月期の業績が伝わる8月ぐらいかと思われておりましたが、見切り発車的な動きとなっております。昨日も申し上げましたが、3月の4万円時と景色が変わっており、当時の値嵩株一辺倒よりも物色対象が広がっている分いい傾向かと存じます。
金利の材料から金融株、価格競争力から損保株、AI半導体も相変わらずの材料であり、その他国策にかかわる材料にも物色資金は向かっており、まさしく循環物色の様相であります。
あれもこれもと浮気を起こさなければ、根拠のある銘柄にはまず相場の女神は微笑んでくれますので、チャンスの時期であればこその胆力は必要かと存じます。
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