米国市場ではPCEデフレーターの発表を受けて長期金利は再び4.1%台、株価は大きく反発いたしました。これまで強弱まちまちの数値が並びましたがFOMCを前にポジションをスクエアーに戻す買いも入っておりました。
米国では決算発表が続いておりますが、先週の「テスラ」「アルファベット」に見られるように、これまで牽引役のマグニフィセント7に対しては元々の期待値が高いので、その分未達との評価になりやすく結果として発表後売られるパターンには注意が必要です。
マグニフィセント7のハードルが高くなった分資金も逃げやすく、その傍らで物色されているのが中小型株であります。この分野は大型テック株が物色されるなかで割安に放置されている銘柄も多く、サマーラリーは一層物色対象の広がりが見られそうです。
遅れること東京市場も今週から決算発表が本格化してまいりますが、先週末からいち早く始まった先行組は結構好内容なものがありましたが、こちらも市場予想の高かった「スクリーン」のように高いハードルに届かないケースもあり、冷静な判断を求められます。
更に東京市場ではFOMC以上に今回は日銀政策決定会合の行方が気がかりであります。政府要人の不用意な発言にアルゴリズム取引は反応しましたが、そう長く続くものではありません。
しかしながら、今回はすでに植田総裁による国債買い入れ額の減額は公表されており、その額にもよりますがある程度織り込んでいると思われます。現状の個人消費の状況からはとても利上げまで踏み込むことはないと思われますが、仮そこまで進むようであればネガティブサプライズか…。
3月期の締めで年初から急激に進んだ円安は151円台、先行きに控えめな数字が並んだ背景でしたが、そこから更に円安は進み一時161円台後半、多少円高に戻したとはいえ153円後半から154円台、3月よりも円安水準であることに変わりありません。決算の進捗率としては期待が持てるのではないでしょうか。
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