米国市場は5月の個人消費支出(PCE)価格指数が前月比変わらずとなり、FRBにとってはインフレ鈍化を示唆するデータが示されました。年初から予想を上回るインフレ指標に、金融政策がどの程度機能しているか懸念が広がっていましたが、和らいだ格好であります。
この発表前に失業保険申請件数は若干改善、継続的に失業保険をもらっている労働者の数は結構増えていたようで、失業しても新しい仕事が見つからない様相が見えます。今週の雇用に関するデータが一層重要になって来るかと思われます。
さて東京市場は先週TOPIXが新高値と取りました。直近では日経平均優位の展開であったり、TOPIX優位の展開であったり、更には超出遅れていたグローし市場が注目されたりと循環物色が進みつつあり、7月相場には俄然期待値が上がります。
また為替が39年ぶりの161円台まで円安が進んでおり、口先介入はガンガン報道されますが実弾が飛ぶかが極めて不透明であります。イエレン財務長官から為替操作国の監視対象に指定されましてゆえ、こちらも気になるところであります。
ただ、日本企業はこの為替水準で第一四半期の数値は大分上振れすることが各取材で分かって来ております。そう簡単にこの円安終わりそうにないので、8月の第一四半期の発表以前に東京市場は上抜けるかと思います。
循環物色では光った物色対象を後から追っては決して利益に繋がりません。買う根拠を見出したら途中でへんな浮気は起こさずにまいりたいと存じます。迫力のある上昇を横で見せられると心穏やかではありませんが、「辛抱の木に金が成る」という格言もあります。
ご同輩、7月相場からは物色動向は更に広がり個人投資家は更に楽しめる展開と思われます。楽しく取り組んでまいりましょう。
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