先週の米国市場では大規模なシステム障害があり、それを嫌気した売り物も観測されハイテク銘柄を中心に大きく下落しました。週足ベースでも大きな陰線となりしばし調整モードと思われ、来週のFOMCを前にポジションは取り辛いと存じます。
そこにバイデン大統領の選挙戦からの撤退が伝えられ、「もしトラ」から「確トラ」の様相であり、選択肢は狭まったと思われます。バイデン大統領は選挙戦から撤退し、ハリス副大統領を推薦するのであれば、選挙までの日程からも現状で即刻大統領執務をハリス氏に委ねればと思います。
バイデン大統領が本当に米国のことを考え、民主党の勝利を願うのであれば、ハリス大統領として現職対共和党候補の図式が理想的と考えますが、任期を全うしたいというスケベ心何でしょうか…。
さて、昨日の東京市場は薄商いの中で先週来の下げ基調を継続、8割強の銘柄が下落する展開となり、いつの間にか拡大した乖離率が気になるという水準を一気に埋めてまいりました。
日経平均が下落すると自動的に売り物を出すファンドがありますので、この値幅整理が下値に届き日柄整理に移行しないと、押し目買いにも二の足を踏む投資家も多いと思われます。
ただ7月に入り投資主体別売買動向では個人投資家の売り越しに対し、外国人投資家の買い越し額は半年ぶりに1兆円弱の買い越しとなっており、分かり易く先物にその8割ほどが入ったということはニューマネーと思われます。
先物の週ということもありましたが、これから材料、業績を見据え現物市場に降りて来るのではないでしょうか。トレンドは崩れておりません。あと200、300円でしょうか、通常の押し目買いモードでよろしいかと存じます。
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