さて米国市場は独立記念日の休日を前にポジションを取り辛い中でもシッカリの展開が続いております。パウエル議長のデータ重視の姿勢は変わらないまでも、インフレ指標から大分利下げのタイミングが前倒しかとの推測も見えます。
肝心の雇用に関する指標が並ぶ今週ですが先のJOLTSの求人数の減少から、ADPの民間雇用統計が16.5万人予想のところが15万人と大幅減、更に失業保険の継続受給者は予想を上回る23万8000件と9週連続増加で2018年以来の悪い結果となりました。
またISMの製造業景況指数は予想49.2のところ48.5、非製造業の景況感は予想52.5のところ48.8であり、4年ぶりの低水準でありました。週末の雇用統計が劇的に改善するとは思えず、このペースでいくと利下げを遅らせることにはデメリットしかないように思われます。
この数値の発表を受けてNASDAQ、S&P500は新高値へと買い進まれましたが、金利低下からグロース銘柄に資金が向かい、マグニフィセント7はいずれも結構な幅での上昇となっております。
さて東京市場も買い意欲旺盛で、TOPIXは34年ぶりの高値更新、日経平均も3月の高値を取ってまいりました。昨日申し上げました通り、今回はTOPIX先行で物色対象は循環しております。
3月のように値嵩株一辺倒ではありませんので、それほど疎外感は味合わないと思われますが、物色対象が広がっているということは順番待ちも然りであります。光る銘柄の後追いでは利益に繋がりませんぞ。
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