先週末の米国市場ではNASDAQ、S&P500に遅れていたダウ平均がおよそ2カ月ぶりに4万ドルを回復しました。消費者物価指数(CPI)の発表を受けて利下げ観測が高まり、投資家の買いが幅広い銘柄に及びました。
今回米国市場ではマグニフィセント7に代表されるビッグテック銘柄が注目を集めやすい中で、金利低下を背景に中小型株の活躍が目立っており、中小型株の株価指数であるラッセル2000が影の主役となりつつあるようです。
インフレ鈍化を背景にFRBが9月に利下げに転じるとの確信が市場で深まっているためで、財務が比較的弱い中小型株にとって資金調達のハードルが下がることが株価の追い風となっております。
東京市場でも今回の4万円乗せはTOPIXが先行しており、前回の4万円時とは景色が違うことは既に触れておりますが、大型株指数を中型、小型株指数が陵駕する展開が進みつつあり、先週末は更に日経平均が2.45%下落のところ、グロース市場が3.24%の上昇でした。
先週末、金曜日のSQも現物市場の売買代金はさほど増えておりませんで、先物の空中戦以外では現物市場は個別の中小型株も物色されていることが窺えます。
日米ともにこの時期至って、物色対象は変わりつつあるように思われ、個人投資家におかれましては、一転中小型株の優位性を推し量る時間帯に入って来たものと思われます。
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