バイデン大統領の選挙戦辞退のニュースが伝わった米国では、然程の驚きもなく結果としては既に織り込んでいたかのような株式市場の対応であり、先週の下げに対する反発で帰ってまいりました。
ただカマナ・ハリス副大統領を大統領候補としてバイデン大統領は推薦すると伝わっておりますが、正式には8月の民主党大会で決まります。現状未だ支持を表明していないオバマ元大統領を含め、最終的には一致団結民主党の候補となるでしょう。
ハリス氏の副大統領としての実績もこれと言って目立つものもなく、我々日本人にとっても今一つ小粒なイメージですが、米CBSの世論調査ではトランプ氏とハリス氏の支持率は51%対48%で対バイデン大統領よりも検討しているのが実態です。
それでも株式市場は常に勝ち馬に乗りますので、今後更にトランプ大統領を想定し、関連銘柄を物色して来るものと思われます。
ただトランプ氏の政策は財政を吹かし、規制緩和を推進、そこにドル高、金利安を唱えるという相変わらず矛盾する言動が多いので、一昨日VIX(恐怖)指数が乱高下したように高ボラティーには注意をしたいところであります。
東京市場では週明けの米国高を好感したのは朝方だけでした。当欄でも指摘おります通り、今まで牽引役の半導体値嵩株は値幅整理から日柄整理に向かうものと思われ、その戻りに安易に付かない方がよろしいかと存じます。
昨日の市場でも下げ止まりを感じ取ると、好業績の個別銘柄を循環物色している姿が見られ、日経平均の調整程地合いは悪くないと存じますが、我々も職業柄、これもいい、あれもいいとなりがちなので、そこは冷静に対応したいところであります。
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