一昨日のオランダ「ASML」の好決算に続き、昨日は台湾の「TSMC」の4、6月期の決算が出ましたが、売上高は前年同月比40.1%増、純利益は36.3%増の過去最高を記録、「エヌビディア」を凌駕するかの好決算でありました。
一昨日同様半導体関連銘柄は一切反応せず、それよりも半導体(SOX)指数の大幅安、並びにバイデン大統領の半導体の対中輸出規制の強化が重荷となり、東京市場は先週末に続く1000円幅の下落となりました。
先週末の下落時はそれでも値上がり銘柄の方が多かったことから、個人投資家にとってはそれほどの逆風ではなかったかと思われますが、昨日はさすがに各個別銘柄も引っ張られたようです。
米国市場でも「エヌビディア」を中心としたAI半導体関連が売られておりますが、すかさず押し目買いチャンスと唱える輩も多いようですが、「ASM」「TSMC」の決算でも調整は継続中ですので、本丸「エヌビディア」の決算を待ちたいところであります。
それでも米国市場はこれまでの高金利の効果からインフレ鈍化は加速、それでも6月の小売売上高が横ばいながらも堅調さを示し、ソフトランディングの期待が高まっていることから、金利低下の恩恵を受ける中小型株に資金シフトが進んでおり、然程悲観論は台頭しておりません。
しかも米国は決算シーズン入りから、金融株の幸先の良い数字からスタートしており、続く各企業ももともと小幅な増益予想を掲げておりますので、今後出て来るミクロの数字は期待が持てそうであります。
遅れて東京市場でも来週からちらほら決算発表は始まりますが、第一四半期からの増額修正はすくないものの、進捗率では控えめな本決算に向けてかなり高いものが予想されますゆえ、期待してよろしいかと存じます。
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