明日に消費者物価指数(CPI)の発表の発表を控える米国市場は、普段であれば身構え薄商いから軟調な展開が予想されるのですが、先週の雇用統計を受けパウエル議長の議会証言が更にハト派に傾いており、NASDAQ、S&P500は高値を更新する展開となっております。
パウエル議長の今回の議会証言で注目は「政策引き締めの緩和が遅すぎたり、少な過ぎたりした場合、経済活動と雇用を不当に弱める恐れがある」と述べたことで、利下げのタイムラインこそ控えましたが、これはCPI如何では7月にも利下げありかとも取れました。
それでも身構える物色資金は寄らば大樹のマグニフィセント7といったところでしょうか、生成AI関連のビッグテックに向かっております。
常に運用競争に駆られるファンドは「エヌビディア」を中心としたマグ7銘柄を外すことができないというのが本音のようです。相場観などは無視して自動的に組み入れ銘柄を組成するファンドとしては、牽引するマグ7を意図的に除外することは難しいようです。
強い米国市場を受けて、東京市場でも一昨日に続き日経平均、TOPIXともに高値更新となりましたが、今回の急な展開は今週末のSQに絡んでのものと想定され、中心は225牽引の値嵩株ですが、TOPIXの高値更新が今後の物色対象の広がりを暗示していると思われます。
以前の4万円時代よりかは好ましい展開となっているのではないでしょうか。個人投資家の立場で言えば、更なる小型株のグロース市場にもう少し頑張ってもらいたいところでありますが、「郷に入っては郷に従え」であります。
乖離率等少々冷やしたいところでありますが、更にオイルマネーの参入も見受けられます。後追いせず循環物色に素直に乗ってまいりましょう。
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