大統領選を前にバイデン大統領の健康状態が気になるところであり、同じ民主党有力議員からも撤退を望む声が上がってお有りますが、本人はいたって強気であり、「私はこのレースに残り、最後まで戦い抜きドナルド・トランプを打ち負かす」との書簡を民主党議員に宛てております。
市場関係者の中からはバイデン大統領の健康懸念から、大統領選への不透明感から株式市場が調整を強いられるとの見方を揚げるアナリストも出て来ております。
ただ、連日高値を更新しているNASDAQ、S&P500、高値更新まで間もないダウでも、利下げ時期の前倒しを織り込みつつあり、市場としては然程気がかり材料とは見ていないようです。
現状では9、12月の年内2回の利下げの確率が最も高いようですが、今週の消費者物価指数(CPI)の内容如何によっては7月の利下げの可能性も無きにしもあらずと言ったところでしょうか。
さて東京市場は先週のTOPIX、日経平均の高値更新から、昨日更に上放れの展開となりました。日経新聞の1面トップの「半導体再興へ5兆円投資計画」との記事が刺激材料となり値嵩株中心に上昇となりました。
ただ、内容的には日経平均プラス寄与度トップが「東京エレクトロン」であり、マイナス寄与度トップが同じ半導体関連の「ソシオネクスト」というチグハグな展開であり、プラス寄与度三羽烏がお馴染みの「東京エレクトロン」「ファーストリテイリング」「ソフトバンク」であり、昨日に限っては出遅れ資金が先物に入ったという印象です。
再三申し上げております通り、3月の4万円とは異なり現状は循環物色です。225採用値嵩株中心ではなく、銀行株あり、損保株あり、防衛株あり、半導体株あり、材料は金利であったり、国策だったりと様々な材料に資金が向かっており、個々の銘柄を見て行く姿に変わりありません。
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