戻り相場と云っても色々なパターンがあります。特別、市場にインパクトを与える好材料がでた訳でもないのにスルスルと株価全体が大幅に上昇してしまうのもその一つです。
俗に云う○○ショックなどで、"これでもか、これでもか"と売り叩かれた後などは、市場全体に売りものが枯れた状態となります。そんなところへ、僅かでも買いものが入ってくると、真空地帯を駆け上がるように株価はスーッと上昇します。
株式市場が上昇トレンドに入ると投資家の心理は今までとは急転するものです。悲観一色だったニュースも雇用の改善や冬のボーナス前年比○○%アップといった前向きな記事が多くなり、世の中が一転パッと明るくなります。
こうなるとシメタもので鼻が利く投資家の先行投資につられて、買いが買いを呼ぶ株高連鎖が起こり、株が引っ張る形で経済全体がみるみる明るくなっていきます。
株価上昇は資産効果につながり、企業の活性化や個人消費の活発化をもたらし景気の拡大サイクルに入っていくわけです。今回も欧州の信用不安から特に低位株は、大量のカラ売りを飲み込んでおり、これまで安心しきって売っていた売り方が慌てる状況が予想されます。
これからは、株を持っていない人の"持たざる恐怖"が徐々に大きくなってくるかも知れません。
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