大阪には「府市合わせ(不幸せ)」という言葉があります。
大阪府と大阪市の敵対的関係を表すものです。
人口260万人の政令市である大阪市とその市を包含する大阪府は、二重行政なんて生易しいものではなく、あらゆる分野で張り合ってきた長い歴史があります。
この府市のムダを是正、一元化しようというのが橋下氏の「大阪都構想」なのですが、そこにはいくつものハードルがあります。
「大阪都構想」の肝は、現在24ある大阪市の行政区を8〜9の特別自治区に再編することです。小手先の人事ではなく、組織を解体して作り直せば、大阪は活力、競争力が高まるというものです。
しかし、府市の壁を取り除いて「都」にするためには地方自治法の改正が不可欠で、これは国会審議になります。さらに、地方自治法だけでなくそれに付随した関連法案を20前後も通さなければなりません。
その後、改革をしなければならないものが山ほどあります。
水道事業の統合、市営地下鉄の民営化、府と市で重なるハコモノ行政の売却、文化事業の見直し。職員の人件費カットや外郭団体の整理などです。
橋下氏は「市長は1期限り」と明言しております。4年間で都構想を完成し、4年後は「大阪都知事選挙になるから」という理屈です。
思惑通りに進むのか…。市議会の本格議論が行われる来月2月が最初のヤマ場となるでしょう。
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