「今の経済環境は、阪神・淡路大震災後とよく似ている」との話を市場で度々耳にします。阪神・淡路大震災後の復興需要とその後の消費増税が重なったことも一因でしょう。
その意味で、当時の株式市場を遡って検証してみる必要があります。
復興後の相場は、大幅に下落していた優良株が一足先に底打ちから小反発し、買い一巡後は比較的しっかりしていた小売り、建設・道路・土木、金融株が物色されました。
そして、消費税引き上げを控え、駆け込み需要から自動車、住宅など耐久消費財株が人気となりました。
また、個別には仕手材料株が大人気となり、K氏が率いる仕手グループ「泰山」が手掛けたとされる「兼松日産」が300円台から5000円超の大出世株となりました。昨今の、一連の仕手材料株の活発化も「阪神・淡路大震災後とよく似ている」と云われる所以でしょう。
増税後には、消費先取りによる景気悪化などで相場はいったん天井打ちとなったのですが、今回も似たような相場になる予感がします。
前回と違う点は、欧州危機が日本の相場にどう影響を与えるかだけです。その点に付きましたは、このコーナーでこれからも必要に応じて分かりやすく解説していきますので、これからも毎日ご覧頂きたいと存じます。
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