今、福島県では雑草などの植物でセシウムを吸い取る方法が注目されています。「ファイトレメディエーション」と呼ばれる、植物が持つ自然能力を生かした環境浄化技術です。
中でも最近、注目されているのが赤や緑の葉をつける雑草の「アマランサス」です。田畑から栄養を奪う雑穀の一種であるアマランサスは大豆など農作物には厄介者なのですが、今では土壌中の放射性セシウムを吸い取る救世主として期待されております。
また、水田雑草の「マツバイ」にも注目が集まっております。どこでも生えるマツバイは、カドミウムや亜鉛といった重金属を吸収します。実際の実験では、土壌1キログラム当たり3800ベクレルのセシウムが含まれる水田にマツバイを植えたところ、1キログラム当たり1046ベクレルを吸収する能力があり、充分実用化に値する数値でした。
植物(雑草)でセシウムを効率よく回収できるので、表土の土をはぎ取る方法より、除染の手間やスピードも格段に上回る上、コストもたいして掛かりません。
東日本大震災では、福島県を中心に膨大な面積の畑、田んぼ、放牧場などが放射性物質の被害を受けており、この「雑草プロジェクト」に掛かる期待は大きいでしょう。関連銘柄は注目です。
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