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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

日韓通貨スワップの見直しは...

 

円相場を語るとき、一般には対ドルや対ユーロの相場ばかり注目されますが、日本の輸出企業にとって重要なのは対韓国ウォンや対人民元相場です。
 
円・ウォン相場を見ると、2012年のレートは2000年の実に1.5倍も円高になっております。円・人民元相場でも、中国の急成長にもかかわらず、円の価値は2000年比で1.1倍になっております。
 
領土問題を巡る韓国との対立が深まる中、日本政府が日韓通貨スワップの見直しを検討しております。李明博大統領の竹島上陸などへの報復措置の色彩もありますが、一層の円高・ウォン安を招きかねません。
 
韓国にとって日韓通貨スワップが重要なのは、ウォンが信用不安に弱い通貨だからです。2008年秋のリーマン・ショック後には8カ月間に対円で約45%下落しました。欧州危機が一段と深まりアジアに及べば、安全網が弱いと海外からの資金が引き揚げられ、韓国経済には大打撃となります。
 
鉄鋼や電機など日本の主力産業は韓国勢と世界市場で激しく競り合っています。品質の差が縮まり、為替レートが競争力に直結しやすくなっているため、極端な円高・ウォン安は日本株の下落にもつながります。
 
政府は、円高を利用した日本企業の対外進出を支援するとともに、外国債の購入や人民元との直接取引を進展させることで、適正な為替レートの実現を目指すべきでしょう。
 
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