世界の株式関係者の間で、ある箴言が云われ始めております。「Sell in May and go away (5月に売り逃げろ)」。
春に相場が天井を打つことが多い米ウォール街で生まれた言葉で、過去3年は的中となっておりますが…、 今年もそうなるのでしょうか?!
まず、2010年を検証してみると、4月末に米格付け会社がギリシャ国債を投機的水準に格付けしたことから欧州債務危機が深刻になり、ダウ平均は4月の高値から7月の安値まで14%の下落となりました。
11年は4月にポルトガルが欧州連合(EU)に支援を要請、さらに8月には巨額の財政赤字に悩む米国が最上級の格付けを失ったことから、株価は4月から10月にかけて17%の下落となりました。
そして、昨年は春にギリシャのユーロ圏離脱が取りざたされ、さらに中国の景気が失速、株価は5月から6月にかけて9%の下落となりました。
しかし、今年は波乱なく乗り切れるとの期待が強まっております。
市場を特に安心させているのが、世界の中央銀行による積極的な金融緩和の継続であり、日本でも黒田日銀新総裁は国債購入など量的緩和を強める構えです。
“リスク要因”の表面化で一時的にドスンと来ても、冷静な対応を心掛けて、過去の悪いジンクスを克服できれば、市場心理はさらに明るさを増し、息の長い相場を演出してくるでしょう。
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