来年早々にはソチ冬季五輪が開幕しますが、「大舞台で勝つには、8割の力で勝負することが大切になる」とは、長野五輪のスピードスケート男子500メートルの金メダリスト清水宏保氏の言葉です。
10割の力で戦えば、突発的なアクシデントに対応できずにバランスを崩すか、転倒してしまうものです。しかし、2割の余力があればミスを自ら吸収し、何事もなかったようにレースを終えられるのです。
その極意は、プロ野球でも日本一に輝いた楽天の田中将大投手の投球にも感じます。レギュラーシーズンは無敗の24連勝で、先発完投型の投手が10の力を出し続けることはないにしても、窮地に陥りかけたときの集中力は見事の一言です。
8割の力で戦うということは、2割の「手抜き」があるのではなく、自分をコントロールする「手段」であり、勝負を左右する“自分との戦い”なのです。
株式投資においても、自分が良いと思った銘柄を目一杯買ってしまうと、突発的な出来事に対応できず、資金的にも精神的にも負けてしまうものです。
同じ銘柄を同じ日に同じ値段で買ったのに、儲けて売る投資家と損をしてしまう投資家がいるのは、この8割の力で勝負できているか、どうかの差なのでしょう。
油断大敵という言葉があるように常に「勝負事は何が起こるか分からない」という意識をもって、株式投資でも複数のシナリオを描いておくことが重要です。
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