「So far、So good」(これまでは順調だ)」。
ある日銀幹部は最近、民間エコノミストとの会合で、こう喝破しました。
日銀の黒田東彦総裁が「異次元緩和(量的・質的金融緩和)」に乗り出して1年になろうとします。国債を大量に買い、資金を潤沢に供給する政策は、円安・株高をもたらしました。
足元で円安は一服、株価も伸び悩む中、さらなる追加緩和観測が広がってきており、黒田マジックへの期待は一層大きくなっております。
これまで世界的な株高を支えてきた米FRB(連邦準備制度理事会)の量的金融緩和が縮小を発表する中、日銀の金融緩和はアクセル全開のままで、世界でも突出した存在なのです。
なにしろ、今まで年に10兆円程度しか金融緩和しなかった日銀が、大規模な長期国債の買い入れを中心にマネタリーベースを年間で60〜70兆円増加させるとし、残高を2014年末に270兆円積み上げることを目指しています。
その結果、もたらされるのは一層の円安です。
より高い金利を求めてドル買い・円売りが進むことになり、近いうちに1ドル=110円近辺までの円安が予想され、「円安→株高」という流れが再び加速してくるでしょう。
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