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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

衣食住は社会の変化を映す鏡

 

今年の春闘は、自動車、電機などの大手企業の多くが基本給を底上げするベースアップ(ベア)を6年ぶりに実施することで決着しました。政府の賃上げ要請に各企業が応えた結果であることから、“安倍のベア”と云った声も聞かれますが、中小の一部にもその流れが出てきております。
 
元々、給料の基本給部分を上げるベースアップは日本独特のもので、役職で報酬が決まる職務給と成果主義の欧米にはないシステムです。
 
増税前の最後の月である3月は、電化製品や家具、高級ブランド品などの駆け込み消費が旺盛のようですが、ベースアップが見込める4月からは、家族での食事会や会社の同僚との飲み会など、仕事上の接待とは違った独特の消費行動が増えていくでしょう。
 
バブル経済が崩壊して早25年目ですが、政府は国をあげてデフレ脱却に取り組んでいます。日銀もマネタリーベース(資金供給量)を2年間で倍増させる緩和策を昨春から進めています。
 
1998年当時、自民党の梶山清六元官房長官は「デフレは陰惨な化け物で、インフレは陽気な化け物だ。同じ化け物なら、陽性の方が良い」と、発言したことがありましたが、ここ数年の日米の物価指数と株式市場を見れば本質をついていると云えます。
 
衣食住は社会の変化を映す鏡でもあります。
これからも政府と日銀と民間が一体となって、デフレ脱却を推し進める姿勢を示せば、市場は安倍政権の「本気度」を再認識し、円安と株高の上昇が一段と見込めることになるでしょう。
 
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