急激な円安が追い風となり先週、今年初めて昨年の高値(大納会)の日経平均株価1万6320円を突破しました。
では、もう一歩先の1万7000円を目指すためには何が必要でしょうか?!
カギとなるのは「見えざるコスト」と呼ばれる「株主資本コスト」です。
これは、配当と値上がり益を全体で見て株主が「これくらいの利益は欲しい」と求める水準を指しますが、過去の数字から推測すると、自己資本利益率(ROE)が8%弱を上回ると、株価は高まっていきやすいのです。
ROEは計算の分母となる自己資本が小さい方が計算上、高まりやすいのです。危機時には、安定経営のために自己資本比率を高く維持する経営が評価されがちでした。
しかし、今後はデフレからインフレへの転換や海外景気回復で、借り入れを増やして積極投資する経営が有効性を増していくと見られます。
「見えざる株主コスト」を十分に上回るROEこそが、さらなる株高への道となります。
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