$1〓108円という円安水準であれば、本来ならもうとっくに昨年末の日経平均高値を更新していてもおかしくありません。
しかし、未だに昨年高値を回復できないのは、円が全面安だった昨年と違い、今年は円相場が対ユーロでは円高になっているのが一因でしょう。
ユーロが安くなると欧州企業は世界市場で一層、競争力を強めるため、「日本の輸出株なら何でも」から「ユーロ安でも利益が出る輸出株」を選別することが重要となります。
意外に思われる方もいるでしょうが、今年は対ユーロで昨年末に比べ、まだ円高の水準にあります。昨年末の1ユーロ〓144円台から足元は139円前後に上がっています。
ユーロ安・円高は欧州向け輸出が多い企業に響くだけではありません。通貨安でドイツなどの欧州企業が世界市場で競争力を高め、ライバル関係にある日本企業が海外で厳しい競争に直面するという形で影響が及びます。
このため日本の伝統的な主力輸出企業に代わる、今の相場をリードする輸出株を探す動きが始まっています。米国が金融緩和の出口に向かう一方、ユーロ圏は逆に通貨安を狙って緩和を強めます。
世界のマネーの流れを読むのが一段と難しくなるなか、株式投資では個々の企業の競争力を見極め、有望銘柄を選ぶ“目利き力”が一層、問われる局面です。
当社へのお問い合わせは03-3868-2801までお気軽にどうぞ!
“必中銘柄”を用意してお待ち致しております。