2015年の日本市場を占う上で、過去3〜5年間の日経平均の値動きを追うと、市場全体の特徴が見えてきます。
まず1〜4月はゆるやかに上昇し、5〜9月は低迷、10月から年末にかけてドーンとハネ上がります。例外もありますが、ほぼこのような値動きになっており、今年15年も同じような株価推移となりそうです。
1〜3月は、4月の統一地方選挙に向けて地方創生に関する投資テーマが続出するでしょう。3月には北陸新幹線が開業するので、観光・カジノがテーマになるでしょう。日経平均は統一地方選挙が終わるまで上昇しそうです。
4〜6月は市場を刺激するようなイベントもなく、例年通り低迷するかも知れません。しかし、こういうときこそ、社会インフラ関連に投資しておくのが賢い投資です。20年東京五輪に向けて、道路や橋梁が整備されるので、ゼネコンや建設会社は狙い目です。
7〜9月は大きな盛り上がりとなりそうです。
9月の自民党総裁選に向け、日経平均の大幅上昇が見込めます。10月下旬から開催の東京モーターショーの関連銘柄をいち早く仕込んでおきたいところです。また、4〜6月に買った社会インフラ株は利食いしたいところです。
10〜12月は過去とは逆の動きも想定されます。
総裁選が終わり、同時に市場の熱狂も一旦冷やされることもありそうです。しかし、2017年のテーマを先取りする動きも出てくるもので、意外な安値があったら翌年に期待して買っておくのも一方です。
2016年に導入される「マイナンバー制度」にも注意が必要です。
金融取引など税務当局に把握されるのを嫌って、株式を現金化する投資家が増えるかもしれません。ただし、マイナンバー関連株を安値で拾えるチャンスもあります。
どちらにしても、2015年は一本調子の上げにはならず、押し目買い、吹き値売りの投資戦略が効率的でしょう。
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