今年の新規株式公開(IPO)は90〜100社程度が見込まれているようです。昨年2014年が77社(前年比23社増)でしたから、それを2〜3割上回る高水準です。
188社もの上場ラッシュに沸き、「大公開時代」とも呼ばれた06年には及ばないものの、証券界からは「ブーム再来」との声が上がっております。
今年のIPO銘柄で最大の注目は、傘下のゆうちょ銀行、かんぽ生命と共にこの秋稀代な3社同時上場が予定されている『日本郵政』でしょう。
市場関係者の間では、実現すれば時価総額は7兆円になるとも予想されており、現在、時価総額7兆円前後の「NTT」や「KDDI」に匹敵する規模で、東証上場企業の時価総額ランキングでトップテン入りは間違いないでしょう。
日本郵政株を100%保有する政府は、株式の需要バランスが崩壊しないように、取りあえず2兆円程度の売買代金に留めて、最終的には3分の1超を残してすべてを売却する方針です。
その他で今年のIPOの注目銘柄は、テーマパークの『ユニバーサル・ジャパン』(USJ)や無料対話アプリの『LINE』、全国約600店のコーヒー店のコメダ珈琲を展開する『コメダHD』などです。
勿論、IPOも株式ですのでリスクはあります。
IPO株は成熟したものではなく、不安定な株であるため、銘柄選定はより一層慎重を期したいところです。特に上場初日の値動きは読みづらく、ちょっとしたことで、暴騰・暴落もあります。
また、基本的に「人気のあるものほど当たりにくく、ないものほど当たりやすい」ものです。そして、優良銘柄を見逃さないためには、普段からIPO株に参加するときの銘柄選定の目を養っておくことが重要です。
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