2015年(平成27年)の干支は乙未(きのと・ひつじ)に当たる年です。
「乙」の文字は樹木の曲がりくねった様を表しており、かがまっている姿を指します。
株式的解釈をすれば、新しい改革、創造も芽は伸びるが、なお外部の圧力、抵抗力が強い状態を云います。抵抗勢力に屈せず、柔軟に逞しく歩みを進める年と解釈できます。
相場格言では「未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ、戌(いぬ)笑い、亥(い)固まる、子(ね)繁盛…」です。次の子年は東京オリンピックが開催される2020年ですが、15年は相場が「騒ぐ」申年(16年)、酉年(17年)に向けた地ならしの辛抱の年で、「辛抱」の後には「笑い」と「繁盛」があるのです。
では、前回の未年だった03年はどうだったのか、相場を振り返ってみましょう。
この年は4月に日経平均が7607円と云う21年ぶりの安値を付けたのですが、6月に政府がりそなホールディングスに公的資金注入を行ったことから金融危機が収束し、日経平均株価は年後半から急反発となりました。
結局、年間で24.4%の大幅上昇となった1年でした。1年早めではありますが、「ひつじ、(売りを)辛抱すれば報われる」結果となったのです。
今回、15年は日本経済のデフレ脱却を確実なものとするでしょう。
「政策に売りなし」の展開は前年と同じですが、米国経済いち早くQE3終了を打ち出し、ドル高に舵を切ったことに加え、日銀の追加緩和が加わったことで、さらなる円安を後押しし、日経平均株価は2万3000円もあり得るでしょう。
さあ、来週月曜日から期待の未年相場のスタートです。
近々、例年恒例の“新春お年玉銘柄”を発表します。
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