「セル・イン・メイ(5月に売れ)」という相場格言をあざ笑うかのように、日本株の上昇が止まりません。不安心理の目安の予想変動率の低下が示す通り、「目先は波乱なし」と見る楽観心理が強まっています。
企業収益の拡大を率直に評価する強気相場が続いており、世界的な緩和マネーと楽観論によって「適温(ゴールディロックス)相場」が演出されているのです。
ゴールディロックスとは、英国の童話にちなむ言葉で、熱すぎず、冷たすぎないスープにありついた少女の名前に由来します。景気の緩やかな回復とカネ余りへの期待が同居し、株式市場を押し上げると云うものです。
しかも、好業績銘柄が率直に買われる流れで、8日連続高を演じているとは思えないほど過熱感はありません。日経平均ボラティリティ・インデックス(VI)も17.50と8か月ぶりの低水準にあるため、一層買い安心感が広がっているのです。
「波乱なし」を映す低変動率からも、一過性の調整場面があっても「適温相場」はまだまだ続くことになるでしょう。
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