米国の利上げについてのお問い合わせが多いので、今日は米利上げによる影響をお話させていただきます。
おそらく米FRBは、12月に利上げに踏み切ることになるでしょう。10月の雇用者数が市場の予想をはるかにオーバーし、27.1万人増、失業者数も5.0%とほぼ完全雇用の水準まで低下したからです。
世界経済がもたつく中、米国の一人勝ちが続いており、さらに原油価格が低位安定していることで、米国内の物価も落ち着ています。米国が利上げすることは、裏を返せば米国の景気が順調だからこその利上げであり、後ろ向きに考える必要は全くありません。
FRBは市場との対話を重視し、1年前から利上げを示唆し続けてきたことで、株式相場には7〜8割がた織り込み済みです。
また、黒田日銀総裁は9月4日にトルコで行われた20か国(G20)財務相・中央銀行総裁会議にて、米国の利上げに関して「もし米国が利上げするとすれば、それは米国経済がよりしっかりと成長していることを物語っており、それ自体、世界経済にプラスだと思う」と述べております。
過去04年にも利上げがありましたが、日本の株式市場が受けた影響が限定的であったことから、「1度目の利上げは買い」という経験則も手伝い、株式市場は順調に推移することが予想されます。
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