東京のベンチャー企業が東北大学などと協力して、人工衛星から特殊な装置で金属の玉を放出し、人工的に流れ星を発生させるという驚きのプロジェクトが発表されました。
基本構想では、人為的に流星群を作れる人工衛星を今後2年以内に打ち上げ軌道に乗せる予定で、人工衛星が周回軌道に乗ったことを確認してから、直径1センチのパチンコ玉ほどの大きさの金属の玉を放出します。
金属の玉は地球を3分の1周してから大気圏に突入すると、プラズマ発光を放ちながら燃焼し、流れ星となっていくと云いものです。通常の流れ星の元となる宇宙空間のチリと比べて金属の玉は大きいため、より明るく、より長い時間輝いて見えます。
また、衛星から放出する金属の種類を変えることで、花火と同じように様々な色の流れ星を生み出すことも可能です。
実験は2年後、広島上空で行いますが、実現すれば流れ星は上空60キロ?80キロを飛び、輝きながら燃え尽きていくので、地上では200キロ圏内の広い地域から鑑賞できるようです。
「流れ星が消える前に願い事を3度唱えれば、願いが叶う」。そんなロマンチックなおまじないは、この技術の登場でなくなってしまいそうですが、大きな記念日やイベントでは、花火の代わりに空いっぱいに人口の流れ星を…そんな演出が当たり前になるかも知れません。
また、これまで宇宙に関する事業は衛星による通信インフラや宇宙空間での実験が殆どでしたが、このプロジェクトの成功で、これまでの「宇宙開発」のイメージが大きく変わることになるでしょう。
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