米投資家ベンジャミン・グレアム氏が発案したもので、バリュー(割安)株を見つけ出すのに効率的な方法の一つが「ミックス係数」です。
予想PERとPBRを掛け算し、これが22.5以上あると投資対象にはならないと、グレアム氏は口述しています。
この「22.5」という数字の根拠があります。グレアム氏はバリュー投資家を対象とした7つの銘柄選考の物差しを設けていますが、その中に「PERは過去3年の相場の平均値である15倍を超えない」と、「PBRは1.5倍以下」と表明しています。
この2つの制約を掛けると「PER×PBR(15×1.5=22.5)」という構造式が明らかになります。
また、グレアム氏は「10年間で(1株当たり純利益)が3分の1以上上向く」ことを条件としています。これは1年間の伸び率で見れば、3%の向上と同格です。
さらに、グレアム氏は企業のグレードを「適切な規模」が望ましいとして、一般的に中小型株の方がバリュー投資に向いているとしました。
以上の条件で銘柄を検証すると、「ミックス係数」で浮かんできた割安株ランキングには、配当利回りが高い企業が多いことが判明しました。
ランキング上位には増配に積極的な企業が多く、ミックス係数が低い銘柄の中には、キャピタルゲインと配当狙いのダブルでの投資が期待できそうです。
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