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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

釣り銭不足、今は昔?

  

30年ほど前、銀行には「1円玉両替機」という機械が置かれていたのを覚えていますか? 100円玉を入れると、1円玉を50枚詰めたビニール状の筒が2本出てきました。

 

釣り銭不足から商店主らが行列を作る支店もあり、「新両替機が大人気」といった記事を読んだのを思い出します。

 

1円玉がクローズアップされたのは3%の消費税が導入された1989年。大蔵省(現財務省)は釣り銭需要の拡大を考慮し、89年から3年連続で88年の2倍に相当する20憶枚を製造したことで、91年の流通量は350憶枚を超えました。

 

しかし、消費税が切りのいい5%になった97年以降は需要が低迷し、製造を中止しました。1円玉の製造コストは1枚約3円と言われており、「造れば造るほど赤字になる」のが実情でした。

 

さらに、政府がキャッシュレス決済比率を25年に40%まで引き上げる計画を打ち出したことで、クレジットカード、QRコード決済、電子マネー決済などの電子マネーの普及が強まり、1円玉の需要が一層減退することになりますが、何か寂しさも感じます。

 

89年の消費税導入時はバブル景気の真っ只中で、「財布の中でジャラジャラする1円玉がわずらわしい」。そんな苦情が買い物客から聞かれたりもしましたが、いま顧みれば、好景気の証だったのかも知れません。

 

昔、「1円を笑う者は1円に泣く」と、いう少額を軽視することを訓戒する言葉がありましたが、もうすでに「死語」となっているのでしょうか。

 

日本(人)にとって、右肩上がりの心地いい景気が長く続くことを願うばかりです。

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