事務所の近くの本屋さんに入ったところ、「『日本の伝統』の正体」(柏書房・著者.藤井青銅氏)という本が目に留まりました。購入し、読んでみると興味深いことが多く書かれていましたので、今日はそれを紹介したいと思います。
まずは、いつの間にか、2月3日の習慣となった「恵方巻」。恵方巻の火付け役はセブンイレブンで、ブームになったのは2000年代からだそうです。
昔からの慣習や伝統行事だと云われると、つい従ってしまうのが日本人の心理で、今ではすっかり定着したバレンタインデーにチョコを贈るのも、菓子メーカーの営業戦略によるものです。
バレンタインチョコ以外でも、この心的傾向をうまく使って伝統ビジネスを成功させた例は少なくないと云います。
そして、次なる伝統行事として定着を狙っているのが「初午(はつうま)いなり」です。2月の最初の午の日に全国の稲荷社で初午祭が行われますが、ここから寿司を展開する店が出てきており、大量破毀など批判の多い恵方巻の後継者になる可能性もあるようです。
一昨年には全日本いなり寿司協会が2月11日を「初午いなりの日」に記念登録し、全国のコンビニやスーパーに販売イベントの協力を呼び掛けています。
他にも、七夕にスイーツを贈る「サマーバレンタインデー」や冬にもウナギを食べようという「寒の土用の丑(うし)の日」などが慣習としての定着を狙っています。
また、伝統ビジネスとして成功したいい例が「讃岐うどん」です。讃岐や越後と云った旧国名を付けると格式を感じさせます。さらに「○○をどり」のように「お」を「を」に、「い」を「ゐ」にするなど旧ひらがなも有効的です。
今あるものを使って伝統っぽく見せて売るのはブームになりやすく、当たれば大きな利益につながりそうです、ビジネスマンの皆様も参考にして下さい。
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