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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

アクルーアルが低い企業を狙え!

  

強弱感が対立している今の相場でも、市場関係者の共通の関心事に上がるキーワードがあります。「アクルーアル」という言葉です。

 

決算上の利益の「質」を見極める指標で、20155月に発覚した「東芝の不適切会計問題」を機に徐々に注目が高まっています。

 

会計発生高とも呼ばれ、決算上の利益とキャッシュフロー(現金収支)の差額です。利益が現金収入を伴う「質」の高い利益かを検証するための指標で、一般に特別損益を除いた税引き後利益から営業キャッシュフローを引いて算出します。

 

概ね、企業の粉飾決算を見抜くための指標として使用されるほか、株式投資の指標として活用されることもあります。

 

質の高い利益を上げる企業は通常はマイナスで、プラス寄りが続くと現金創出が遅れていると判断します。一般にアクルーアルは小さければ小さいほど良いとされます。

 

会計上の利益は大きいけど、キャッシュフローに反映されていない場合、例えば、売上を架空計上して、売掛金が不自然に増えているような粉飾のケースなどはアクルーアルが高くなります。

 

極端な例を上げると、売掛金が小さく、在庫も適正な水準だったらアクルーアルは小さくなります。これを「利益の質が良い」と表現します。

 

2018年度に不適切会計を開示した上場企業は50社で、これは2015年度の60社に次ぎ過去3番目に多く、会計処理の高度化や現場の人で不足などを背景に、不適切会計に陥る企業は今後も高水準で推移する可能性があります。

 

機関投資家などは、アクルーアルが低い企業は現金収入の裏付けのある健全な利益を上げている企業の証明となるため、「投資先のクオリティーを測る際には必ず参照している」のです。

 

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