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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

日経金融機関は、また出し抜かれたか?

  

 今回の野村HD20憶ドル(2200億円)の損失で問題となったヘッジファンドのアルケゴス・キャピタル・マネジメントに絡む、米バイアコムCBS株式の大量売却。幹事、副幹事を含めゴールドマンサックス、モルガン・スタンレー、ドイツ証券、野村HD、クレディスイスの5社の内、どうもババを掴んだのは野村HDとクレディスイスだけのようです。

 

このアルケゴスのトップのビル・ホワン氏は先日当欄でも紹介したインサイダーの前科があり、今回もトータル・リターン・スワップという取引を使うことにより、担保を入れれば高レバレッジで匿名売買ができること、更にヘッジファンドからファミリーオフィスに看板を変えれば、当局への開示義務も回避できることで、暴走してしまったわけであります。

 

米バイアコム株の急落から、3月末にビル・ホワン氏を交えたこの5社との会合で抜け駆けの株式売却は控えるよう合意がなされたそうなのですが、その翌日にはゴールドマンサックス、モルガン・スタンレーはブロックトレーディングの形で「抜け駆け」で大量に売却しており、性善説、性悪説なのか?

 

だから一番関係の深いゴールドマン、モルガン・スタンレーなどはコメントを出さない訳です。一方出し抜かれたのは野村とクレディスイスですが、野村も会社としての最高のリスク管理をしていたと言われておりますが、その高額の手数料が判断を鈍れさせたのか、結局出遅れてしまい巨額損失を被る結果となってしまいました。

 

この問題が日経金融機関の連鎖損失となるとは思いませんが、3月の機関投資家、GPIFなどのリバランスの売りが一巡して、期待の4月相場の入り口での冷水に東京市場は出鼻を挫かれました。

しかしながら「悪材料出ればおしまい」、だいたい今週いっぱいで一巡すると思われます。じっくり俯瞰し、押し目買い銘柄を絞り込んでおいてください。

 

 

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