英国のオックスフォード大学の調査で、分析可能な主要26ヶ国のうち24ヶ国で平均寿命が減少に転じ、1年以上短くなったのは男性で11ヶ国、女性で7ヶ国。大半の国が第二次世界大戦以来の大幅な落ち込みとなったそうです。
コロナ禍が助長したことは明らかですが、所得や資産の格差の拡大、社会的疎外感の高まりや地位喪失への不安、脆弱な安全網や保険、医療行政の失敗など、特に先進国で様々なひずみが弱者の心身を蝕み、最悪の絶望死を招いた結果の人口減と思われます。
日本においても警視庁のデータで、直近3月の自殺者数が報告されましたが、全体は1925人で前年同月比9.5%増、内訳は男性1270人で同1.6%増、女性655人で同28.9%増であり、特に女性の自殺者数はコロナ禍以降10カ月連続で増加しております。
更に年齢層を下げてみると、驚くことに昨年1年間で児童生徒の自殺は479人に上り、前年の339人を大きく上回る過去最、非常に悲しむべき数字となっております。
例年問題になるいじめや登校拒否が特に多かったわけではなく、ここでも新型コロナウィルスが猛威を振るう中で、休校措置や外出自粛など、子供たちを取り巻く環境も大きく一変したことで、感受性の強い年代にどれだけの影を落としたかは想像に難くないと存じます。
そんな中で、日本でも英国に次いで2例目となる孤独、孤立担当大臣が設置されました。
経済的、健康的困窮など広く網羅して、孤独と孤立に取り組み、児童虐待、いじめ、子育てにまで多岐にわたる対応が求められます。難しい対応となりますが、まずは第一歩が踏み出されたことは評価できます。
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