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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

周回遅れの東京市場、それでも米国を追いかける!

 

 年金積立金管理運用独立行政法人、一度聞いても忘れてしまいそうな長い名前がGPIFの正式名称です。このGPIFに我々が日ごろせっせと積み上げた年金の掛け金が、4月に新たな運用資金として入ります。また、持ち高調整を終えた機関投資家やファンドにも新しい資金が割り振られます。

 

 そんな中で、米国だけでなく欧州でもドイツなどが株価新高値に進んでいるのに、買いの資金がたんまり入った日本が未だに高値を追えず、上値の重い展開が続いており、少々腑に落ちないと思われている投資家諸氏もおられると思いますが、単純な話だいたい3カ月ぐらい遅れていると言われております。

 

 今回のコロナ禍でも、欧米諸国に比べて政策が出てくるスピード感が大きく異なりますし、ワクチンの普及でも大分遅れているのも確かです。

 

更に日本の企業は3月決算が多い一方、米国企業は12月決算が多く、来期の業績の改善を株式市場が織り込むタイミングが3カ月ずれるという要因も外せません。

 

 それだけでなく、過去の景気後退から底入れ、回復局面を幾度となく検証すると、いち早い米国企業の回復に比べて、心配性の国民性もあるのか、日本企業はだいたい3カ月程の遅れをもって回復軌道に入って来るパターンが度々起きております。

 

そういう基本的テクニカル要因を押さえておかないと、ただ単純に東京市場は動きが重いから売っておこうとなってしまい、結果として、昨日も申し上げましたが、株を買う待機資金MRF(マネー・リザーブ・ファンド)に過去最高の14兆円の資金が積み上がったり、株価の下落に賭ける日経ダブルインバースの投資口が、6億口という最高水準まで積みあがってしまう訳であります。

 

 日本でも必ずワクチン接種も欧米並みになりますし、3カ月遅れの業績改善もいずれ周知の事実となります。ご心配することなかれ!であります。

 

 

皆様方からの投資相談を随時承っております。

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