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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

影の薄い下村政調会長のワクチン発言、自らの選挙対策?

  

 一昨日の日経平均一時700円安に続き、昨日も600円安と再び感染が拡大している日本の状況に、追い打ちをかけるような下村政調会長の「ワクチンは来春ぐらい」との無責任発言、それに対し、河野ワクチン担当大臣が「何を根拠に発言しているか全くわからない」と反論、実際に何の裏付けもないようであります。

 

 先週、菅総理が訪米時にファイザー製薬CEOへの直談判で、9月までのワクチン全量確保の手土産を台無しにする発言には辟易としますが、根拠がないなら目的は何か、相場にも影響している訳ですから気になるところですが、筆者の情報筋から聞こえてくるのは、どうやら下村さんは次期総理・総裁を狙っているようであります。

 

 菅政権がこれだけの国難の中で誕生し、何をやっても批判の対象となりがちな中で、短命に終わるのではないかとの目論見と、菅政権を担ぎ上げた二階幹事長が、自民党の若返り志向から老害扱いとなりつつある空気を読んでの、当選8回の古狸らしい考えではないでしょうか。

 

 自民党三役ではありますが、幹事長の二階さんばかりが目立ち、総務会長の佐藤さんとともに政調会長の下村さんもあまり目立ちません。過去の経歴も文科大臣と選対委員長が主なところであり、主力である財務、経産などの経歴はありません。

 

今回のコロナ禍が峠を越せば、必ず選挙が近くなりますので、総理総裁を目指すのであればこの辺りで存在感を示し、布石を打っておきたいところであります。そこで考えられたのが、菅総理のワクチンの手土産を否定する、マスコミが飛びつきやすいネガティブ発言です。

 

良くも悪くも結果としては世間の耳目を集め目的達成であり、今後はここからの戦略建てを、時間をかけて練って行くところではないでしょうか。

 

ということで、国内要因のみで下げた東京市場は本日が3日目、付和雷同せず引き付けて出動したいところです。こういう時の対処の仕方が後のパフォーマンスの差となります。出動できる方はチャンスを逃さぬように…。

 

 

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