昨日申し上げた参考指数VIXが、昨日17.9、騰落レシオがいつの間にか83.3、加えて空売り比率は相変わらず高水準ですが、急落した20日と21日が45%を超えたわけですから、「バブルが弾けるぞ。」とばかりにあの安値で空売りが集まったのは想像に難くありません。
この機に及んで、「売っちゃ駄目ですよ。」などと同じ理由を繰り返しても、賢い弊社のお客様におかれましては、将来の上昇相場の肥やしだから分かっているよ、と、おしかりを受けそうなので、話題を変えて昨日申し上げたVIX指数の30年について少々触れておきます。
過去30年間のVIXの動きを追跡すると、大きな流れの周期みたいなものがあります。株価の波動で使われるグランビルの法則、シュグラーの波動、エリオット波動ほど複雑ではないのですが、人間の心理を表す波動だけに定期的に起こる外部の波乱要因に揺れ動く姿が見て取れます。
今回のコロナ禍の大きな下げによりVIXも大きく跳ねましたが、30年を遡ると代表的なVIX上昇はリーマンショック、(5年前のチャイナショックは少々小粒かと思います)、ITバブル崩壊から9.11テロへの時期が浮かびます。
そして大きなショック安を受けてVIX指数が極端に上昇するとしばらく波乱が伴いますが、過去の代表的ショック安時40から70前後まで上昇したVIXは波乱をこなしながら、静かに調整し再び買いの時間帯に入ります。
この回時間帯が過去を遡ると結構長く、VIXで言うと10、11ポイントぐらいから17ポイントぐらいの間で数年経過します。今回のコロナ禍はリーマンショック時を超えて74ポイント台まで上昇したVIXですが直近18を割ってきております。
買いの時間帯に入りつつある、このVIX指数を頭の片隅に置いておけば、目先の多少の波乱はあっても、よりどころとなる参考指数ではないでしょうか。
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