昨日の東京市場は、FOMC議事録でタカ派的趣旨がなかったことを好感した米国市場に倣い反発するかとの期待もありましたが、あえなく撃沈、ETFの分配金捻出のための売りも需給を圧迫し、一昨日と合わせ2日間で700円の下落となりました。
ワクチン接種が進む先進国の株高に遅れること、東京市場の特殊要因は東京オリパラですが、直近東京都の感染者増を受け、1都3県は無観客で正式決定のようです。
ただのこの流れには付箋があり、都議選です。都民ファーストの会は6月30日の小池都知事退院から7月3日の僅か1日で選挙戦をひっくり返しました。都民ファーストの会は、東京オリパラは無観客でとの公約に掲げ、見事選挙戦事前予想を覆す票を獲得しました。しかも7月3日、僅か一日で小池都知事が激戦区16区を訪問、応援演説もせずに訪問の事実だけで勝利お勝ち取りました。
IOCなどとのしがらみから無観客を表明できなかった自民党は相当焦ったのではないでしょうか。都議選終了と同時に二階幹事長が小池都知事と会っている辺りは危機感の表れでしょう。
いずれにしても、もやもやしていたものが決まり始めております。記者会見などを見ていると、菅首相に強烈なリーダーシップは難しいかと存じますが、ワクチン接種が始まったときのように、合議制の下決まればその方向に進むのが日本人の特徴です。目先の懸念であるオリンピック開催時の感染爆発も無観客であればリスクは抑えられると思われます。
一つ一つ超えるハードルはありますが、雲の晴れ間が見えれば動いてくるのが運用資金です。世界トップの資産運用会社のである米ブラックロックが年央のリポートを出しましたが、そこで先駆した米株をアンダーウェートとし、逆に日本株をオーバーウェートとしました。
世界景気の回復で今年下期の企業の利益成長率が拡大するという趣旨です。まさに「捨てる神あれば拾う神あり」であります。
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