連休明けの東京市場は日経平均ベースでは、朝方500円近く上昇するものの引けにかけては失速し、その半分ほどを抑えられました。昨日も申し上げました通り、日経平均のダイナミックな上昇には、引き続き材料消火にまだ少々時間がかかりますゆえ、この指数は参考程度に見ておくとして、あくまでも元気印の個別銘柄狙いであります。
全体相場の手詰まり感が否めませんが、こういう状況になると必ずお電話をいただく投資家の方でK氏という方がいらっしゃいますが、その都度悪者を仕立て上げます。特にCTA(商品投資顧問)悪者説を唱えますが、今回は純粋に海外ヘッジファンドを槍玉にあげておりました。
ヘッジファンドとてこの市場で利益を上げるために試行錯誤で投資しておりますので、その点ではご本人様と変わらないと思うのですが、自分の思いとは逆に行くと、誰かを悪者に仕立て上げる癖があるようです。当然ながら、投資家の総意の結晶が株式市場ですから誰が良い悪いはありません。
その旨ご説明すると、弊社の描くシナリオをお尋ねになられるので、良い機会なので述べさせていただきましたが、現状は今ある懸念材料の消化と、決算発表が終わるまで、オリンピックが終わるまでは、感染者の数に一喜一憂しながら方向感は出ず、オリンピックが終わると政治が動く、秋の選挙を控え補正予算が動いてきます。
その中身が重要で、東京都議選で自民党を凌駕する健闘をした公明党の発言力が増してくるでしょう。公明党の方針は補正予算でも従来型の公共投資ではなく、人に視点を合わせたものが多く、そこには選挙民に直接恩恵のある現金給付、並びに子育て世代への直接給付、などが考えられます。
現在の菅政権の不人気が政権交代になるとは思われませんが、直接国民に訴える政策を打たないとレームダック化は避けられないでしょう。先日当欄でも申し上げたウルトラCの小池都知事の国政復帰は現状3割程度ですが、菅政権の不支持が更に進むようだと、現自民党に気概のある後釜がいませんので、二階幹事長はその辺りの勝負に出る可能性はありますね。
それまでは個別物色!個人投資家にとっては結構いい相場ですよ。
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