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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

2022年8月アーカイブ

強い東京市場に付くところであります。

 

 昨日の東京市場は月曜日の当欄でも申し上げました通り、テーマに沿った個別銘柄が早々に復活して来ております。7月、8月と先物市場で大きく買い越した一部外国人筋が現物市場に降りてきているようです。

 

 これまで先物市場を牽引して来た「ファーストリテイリング」の株価が、昨日は日経平均の上昇のわりに上がっておりません。明らかに急落からの戻り局面は日経平均よりもTOPIXの方が優勢で、日経225ではなくテーマ株、個別の材料株に資金は移っているようです。

 

 米国市場では、この機とばかりにヘッジファンドが前半戦の損を取り戻すべく嵩にかかり売り込んでいるようで、東京市場でも彼らは今までと同じとばかりに動いているようですがさて今回はどうでしょうか、今の東京市場の需給は今までのそれとは若干違うように思いますが…。

 

 ヘッジファンドははなから東京市場は脆弱な市場と捉える傾向があり、ちょいと崩せば即付和雷同する売りが出て来ると考えているようです。従って米国同様にショートポジションを積み上げていると思われますが、空中戦から現物市場に降りてきた資金もあり、銘柄によっては案外手ごわいかと思われます。

 

 さて、東京市場は一昨日の下げをあっという間に埋めたテーマ株、更には一昨日の下げに対して全く影響されず押さない材料株が目立ちます。材料株には特定の資金、テーマ株には先物から降りてきた資金が動いて来ており、申し上げている通りこの市場の優位性には付いて行くべきところでしょう。

 

 余談ですが、米国市場ではバリュー株の著名投資家ウォーレンバフェット氏は、テーマ株であるオクシデンタル・ペトロリアム株(石油株)を積極的に買っており、傍らグロース株の天才投資家キャシー・ウッド氏のファンドには、直近10億ドルの資金が集まったそうです。バリュー派、グロース派の天才投資家はともに買い姿勢のようです。

 

 

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少々過剰反応な東京市場も、個別銘柄は健闘。

  

 昨日の東京市場は米国安にお付き合いすること「パウエルショック」の様相でしょうか、米国の3.03%の下落に対して2.64%の下落であり、個別銘柄では結構な押し目買いも見られましたが、先物主導で終始冴えない1日でありました。

 

 ジャクソンホール会合を前にして、あれだけ各連銀総裁がタカ派発言を繰り返す中で、それを覆すようなハト派的姿勢がパウエル議長の口から出る訳もなく、極めて当然の帰結と思われますが、米国市場もしばらくいいとこ取りでここまでまいりましたので、少々お灸を据えられた形となりました。

 

 米国市場はこれから、パウエルFRB議長の「データを重視」の一つ雇用統計が出てまいります。これが9月の利上げ幅に大きく影響しますが、もう一つの重要指標である消費者物価指数(CPI)は、FRBのブラックアウト(FRBが金融政策について一切発言しなくなる)期間に入る910日以降の13日の発表ですから、日程的なものを加味しても22日の政策金利発表まで神経質な展開が続きそうです。

 

 東京市場は、先週末の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が6%近い大幅下落となったことで、「東京エレクトロン」を筆頭とする半導体値嵩株が幅広く売られたことが日経平均の下落を助長したようです。

 

 それでも材料株の一角には押し目買いも動いておりました。日経平均の下げに対してスタンダード、グロース市場が健闘していたことからも森よりも木に資金が向いているようです。

 

 「ファーストリテイリング」の大健闘から先物が先行した東京市場ですが、日経平均が先行し後から個別銘柄が追っかける形はよく見られるパターンではないでしょうか。

 

 

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パウエル議長のタカ派姿勢確認、それでも東京市場は...。

  

 先週26日のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の公演は、FRBが予想以上のタカ派に傾注していることを印象付けました。高インフレの抑制について、「家計や企業に痛み」は覚悟のうえで、「やり遂げるまでやり続けなければならない」と発言しました。

 

 また「新たに入って来るデータや経済見通しを総合的に判断する」との従来からの方針を示しつつも、引き続き0.75%の大幅利上げが続く可能性も排除しないとしました。

 

 いつもの会合よりも短い時間で、集約された短い言葉で伝えたことで、逆に市場には相当なインパクトとなり、長期金利にはほとんど影響は出ませんでしたが、株式市場は1000ドルを超える下落となりました。

 

 事前には、景気減速懸念から利上げペースは徐々にスローダウンし、半ば来年には再び緩和姿勢が出て来るのではなどという予想もありましたので、今回のパウエル議長の発言はネガティブサプライズとなりました。

 

 シカゴの日経平均先物は500円ほど下落しておりますので、本日は厳しい始まりとなりますが冷静に対応してください。米国市場が1000ドル安で日経が500円安です。

 

 過去には米国の出来事に米国以上に反応するのが東京市場でしたが、最近の動きは明らかに逆の展開で東京市場の強さが目立ちます。先物中心の売りが一巡した後、今日か明日かは定かでありませんが、個別の動きが出て来ると思われます。

 

 

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物知りな相場の少々先の視界には、ブルの文字が霞んで見える?

  

朝夕だいぶ涼しくなって来ました。昨夜もエアコン無しで寝られましたから、季節は確実に進んでいるようです。そうは言ってもこれからが本格的台風シーズン、昨今の東北、北陸のような災害が何処で起きるかわかりません。これも地球温暖化の為せる業かと思いますが、天候はどうにも変えられません。皆様におかれましては最低限の備えにはお気遣いいただきたいと存じます。

 

さて、いよいよイベント前夜の米国市場ですが、戦々恐々かと思いきや、連銀総裁の各種タカ派ジャブの連打も功を奏し、無事に通過するのではと思います。すでにこれらタカ派ジャブのおかげで米国市場は戻り高値から1000ドル以上も調整しており、結局は過熱した戻り相場が再度の上昇へ向かうための調整イベントとなるのではないでしょうか。

 

 米国市場では、今年1月の36952ドルの高値から6月の最安値29653ドルまで下落しました。弱気相場が下げては戻し(ベアマーケットラリー)を繰り返しながら下落するものであり、7月14日からの戻り相場で騰落レシオが記録的な過熱感を示しても、その延長であるというのが現状の膨大なカラ売る残からは見受けられます。

 

 恐らく、ベアのままかブルの入り口か、正解が見えてくるのは9月の雇用統計、消費者物価指数(CPI)が発表される頃ではないかと思われますが、相場は物知り、ベアマーケットラリーの中でこんな記録的騰落レシオの過熱が出るのは疑問であります。恐らく何ヶ月も先を織り込むマーケットの視界にはブルマーケットが見えて来ているのではないでしょうか。

 

 さて東京市場は国の政策の豹変に素直に資金が動いております。所謂エネルギー政策ですが、岸田総理の骨太五大方針の一角が前向きに変化したわけですから、間違いなく国策に売りなしであります。

 

 

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調整局面、売りが相場を作るか?

  

 米国ではジャクソンホール会議を前に一昨日はPMI並びに住宅販売が発表されましたが、これが予想以上に悪く、直近の各連銀総裁がインフレ退治のタカ派発言を繰り返す中で、この指標からは今度は逆に景気後退を懸念しなければならない状況となっております。

 

 会議前発表される各指標は変わらずまだら模様で、パウエル議長の今回の議会証言は困難極まりないかと思われます。2020年のジャクソンホール会議では「物価安定を犠牲にしても雇用の最大化を目指す」、2021年の同会議では「インフレは一過性」と発言し、このところ少々迷走しておりますので、今回はビシっと溜飲を下げる発言とまでいくかは疑問ですが期待したいところです。

 

 それでも米国市場の戻りのスピードは、先週までダウもSP500も騰落レシオでは150を超える過熱ぶりでありました。2020年のコロナ禍以降145すら超えたことのない領域ですので、ヘッジファンドが売りたがるのも納得のいくところでありますが、いくら急落の反動とはいえこれだけの悪材料の中で、ここまで騰落レシオが過熱するでしょうか。米国市場は、調整局面はあれど単なる戻りの域を超える「半値戻しは全値戻し」の格言通りの展開か…。

 

 因みに東京市場の戻り相場の騰落レシオはピンポイントで726日の143がピークでしたが、とかく相場は天邪鬼。昨日も申し上げましたが、悪材料の土台に築かれた記録的な空売り残、そう簡単に一回転とはいかないのではないでしょうか。

 

 昨日も東京市場は日経平均こそ下げましたが、材料に向けては旺盛に資金が動いております。防衛、資源と切り口多彩で、春先にも弊社でも大々的に手掛けた「三菱重工」を始めとした重工三社が揉みを離れてまいりました。

 

 消去法でも東京市場はこれからまだまだ楽しみですね。

 

 

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ヘッジファンドの近況は、相当な運用難のようです。

 

 7月の半ばからショーカバー(売り方の買戻し)を巻き込んで一気に戻して来た米国市場は、ジャクソンホール会議を前に各連銀総裁のタカ派発言のジャブの連打となり、動き辛い状況ながらも、昨日当欄でもヘッジファンドのショートカバーは終わっていないと申し上げましたが、どうも終わるどころか増えているようです。

 

 ブルームバーグの報道から、ヘッジファンドはFRBがタカ派的姿勢を維持するとの見方を記録的なペースで強めており、ロンドン銀行間取引(LIBOR)の後継金利、担保付き翌日物調達金利(SOFR)を参照する先物全般を大幅なネットショート(売り越し)しているとし、最近の米国長期金利の急上昇がそれを物語っております。

 

 加えて、このポジションはパウエルFRB議長が今週のジャクソンホール会議でハト派転換の可能性を事実上排除する場合に利益となり、ヘッジファンドが積み上げたショートポジションの規模は過去1カ月で3倍余りに拡大しているようです。

 

 相場環境に左右されず収益を狙うヘッジファンドのポジションはロングショートどちらでも大きくなりがちですが、昨日申し上げました通り今年前半は、ゲームストップ株の空売りや、ハイテク株のロングの積み増し、更に暗号資産投資などで相当な数の破綻が起きており、運用成績を示すヘッジファンド指数は過去最大の下落となりました。

 

 これだけのショートポジションの積み上げで、一気に取り戻そうとの思惑は分かります、後半戦、同じことが起きる気がするのは筆者だけでしょうか…?

 

ただ、現状のヘッジファンドは過去の金融危機時ほどのレバレッジを利かせておりませんので、仮に破綻が少々続いても金融システム不安には繋がらないと市場関係者は見ております。どうもヘッジファンドの運用成績は悪いですね。当欄を愛読していただいている皆様の方が儲かっていると思います。

 

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イベント控えで、目先の過熱感も調整へ。

  

さて、今週はカンザスシティー連銀が開く経済シンポジウム、ジャクソンホール会議が25日から開催され、26日にはパウエルFRB議長の講演が予定されていることから日米ともに動き辛いところであります。

 

米国市場でも騰落レシオが150160だと過熱するほどの強い戻り相場を展開して来たことから、市場で盛り上がるインフレピークアウト、早期の利上げ減速期待を戒めるような発言が、FRBの高官、地区連銀総裁からは発せられております。

 

FRBはインフレ目標2%の死守を掲げておりますので、多少減速したとはいえ8%を超える現水準を、楽観視する市場に対してより一層タカ派コメントになることは致し方ないと思われますが、パウエルFRB議長は最近常に「データ次第」を強調します。

 

ただ、データを並べれば直近述べている通り、まだら模様で一層方向性を示すのは難しいのではないかと思われます。過熱するほどの戻り相場に対する、各連銀総裁のけん制論に対しても、データ重視のパウエル議長の発言はその延長にはならないかと存じます。

 

日米ともに過熱感が出て来たところにこういうイベントが用意されており、昨日申し上げました通り全体的には目先調整と考えればよろしいかと思われます。

 

ただ常に材料に敏感に動く投機資金は相変わらず活発ですし、またヘッジファンド系の資金のショーカバーも終わった訳ではなさそうですから、調整イコール売りとは考えない方がよろしいかと…。

 

 

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売り方の残高が支える、調整局面も堅調展開。

  

 さて先週末の米国市場はスピード調整、ニューヨーク連銀製造業景況指数が予想以上の記録的マイナスを示し市場を驚かせましたが、その後発表されたフィラデルフィア連銀製造業景況指数が前月までのマイナスからこちらは予想外のプラス、相変わらずまだら模様は変りません。

 

 そんな状況でも米国市場は既に大幅下落の半値戻しを達成していることから、FRB関係者からはここのところ市場の上昇を戒める発言が目立つようになっております。いずれにしても今週はカンザスシティー連銀が開く経済シンポジウム、ジャクソンホール会議に注目であります。

 

 826日にはパウエルFRB議長が経済見通しについて語る予定ですので、そこで更にタカ派に傾くか、あまり楽観的なことは語らないと思われますが、インフレ、景気減速、この綱引きは依然続きそうです。

 

 米国市場も200日線まで順調に戻してまいりましたので、東京市場と同じようにしばらく揉んでもおかしくないですね。テクニカル的水準は違いますが東京市場も200日線の値固めから29000円まで順調に戻しました。こちらも一服といったところでしょうか。

 

 それにしてもここへ来て東京市場は日経レバ(1570)の売り残の多さ、更に日経ダブルインバース(1357)の買い残の多さこれらは歴史的水準です。更にオプション市場でも、プットの買い残、コールの売り残の多さ、これも驚きです。米国市場でも同様に、こちらはヘッジファンド主体ですが、両国とも相場はこれから下落トレンドと見る投資家が多いということのようです。

 

 米国市場では年初からの相場の下げで、買い方のヘッジファンドの破綻が話題になりましたが、これから年末に向けては売り方のヘッジファンドの破綻が話題になりそうです。今週は調整局面かと思われますが、悪材料だらけでも相場は上に行きたがっています。簡単に売り方に回らない方が肝要です。

 

 

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拙い文章を反省し、精進いたします。

  

 日々拙い文章にお付き合いいただき誠にありがとうございます。実を申しますと、弊社のお客様にその業界ではトップクラスのゴーストライターの方がいらっしゃいます。そのお客様から筆者の当欄での毎日の文章にダメ出しをされました。

 

 まず、ゴーストライターとは何ぞや?と思われる方もおられるかと存じますが、よく有名人で、例えばプロ野球選手、或いはテレビなどでお馴染みの俳優などが、エッセイなどの本を出版するときに、その有名人の話を聞き読者が興味を持つような文章を書きあげる人のことであります。

 

 いわば文章のプロであります。少々前の話で、○○で検挙されたプロ野球選手がおりましたが、その方も立派な自叙伝なる本を出版しております。その元プロ野球選手は高校時代野球漬けで、授業中はほとんど寝ており教科書を開いたことがなかったと公言しております。

 

 そんな人が何百ページに及ぶ原稿を論理立てて書き上げることは、至難の技です。そこで文章のプロフェッショナルであるゴーストライターが、有名人の評判を落とさず、賢く見えるようにときには尾鰭はひれを付けて名文に仕上げる訳です。

 

 そのお客様から、筆者の文章は最後まで読むと言いたいことはわかるけど、起承転結がばらばらで分かり辛い。もう少し読者の気持ちになった方がいいとの有難いご助言をいただきました。

 

 まさしくその通りで当欄をご愛読いただいている方にはたいそうなご不便をおかけいたしました。以後、分かり易い文章を心掛け精進してまいりますので何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 さて、相場の方は思惑通り空中戦から材料株相場に移行しているようで、個人投資家にとっては朗報です!積極的にまいりましょう。

 

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空中戦から裾野を広げ、魅力の低位株へリスクオン。

  

 日本各地で水害が多発しております。気象予報士によると、南米沖の太平洋の海水温が平年より低いラニーニャ現象が発生していることで、日本の南の太平洋の海水温が上昇し、太平洋高気圧の勢力が勢いを増しているそうです。

 

 67月は太平洋高気圧に押し上げられる形で偏西風が蛇行し、梅雨前線を移動させ、更にその上空では太平洋高気圧とチベット高気圧が重なりサンドウィッチのようになる「ダブル高気圧」が出現し、これが日本では台風の影響も甚大にし線状降水帯も多発させているようであります。

 

 日々テレビのニュースでもどこかで河川の氾濫、氾濫まで行かなくても尋常ではない降雨量による住宅浸水が当たり前のように報じられております。先だっては秋田、新潟、青森の一部の水害にお見舞い申し上げたばかりですが、今や北海道、北陸から中国地方、九州北部と日本全国へと広がっております。

 

 改めて、被害に遭われた方々には心からお見舞い申し上げます。

 

 さて東京市場は昨日も非常に強い展開ですが、昨今申しております通り少々過熱感は否めません。昨日も日経平均先物主導で「ファーストリテイリング」が2400円高と日経225貢献度抜群な姿は変りません。

 

 日経平均は直近三空で窓を三つ明けましたから、一気に3万円との声も聞かれますが、三空叩き込みとの格言があるように、少々スピード調整を考えた方がよろしいかと思われます。

 

 その傍ら小型株のすそ野が広がっております。ここのところストップ高も多発しておりますが、特別な低位株の情報を入手しました。「ファーストリテイリング」は最小単位株を買う資金は880万円必要ですが、今回の低位株は5万円も必要ありません。それでも馬鹿にすることなかれ、納得の材料株です!

ご興味のある方はご一報を。

 

  

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決算発表終了、先物の空中戦から個別銘柄にリスクオン。

  

 米国市場では一昨日ニューヨーク連銀製造業景気指数が発表されましたが、単純にゼロが分岐点であり、プラスは好況、マイナスは不況です。前回11.1で今回は予想5.0のところ大幅減のマイナス31.3とコロナ禍以来の大幅マイナスでしたが、市場はインフレピークアウトへの期待が大きく米国三指数は続伸。

 

 最近当欄でも話題にしますが、米国市場は相当売り込まれた後良いとこ取りをしているようです。株式市場は常に需給ですから売りと買いの総意、相当数の悪材料を織り込んだ市場は今後買い方が売り方を飲み込みに行く時間帯に入るようです。

 

 東京市場に遅れること米国ダウもやっと200日線タッチの水準までまいりました。東京市場も日経平均、TOPIXともに200日線で2週間ぐらい揉みましたから、若干のスピード調整は入ると思いますが「半値戻しは全値戻し」の方向と思われます。

 

 東京市場では、この決算シーズン外国人投資家は随分先物を買いこんだようです。決算は蓋を開けてみないと分からないのが本音であります。またこのシーズンはやたらと細かいイベント投資家が動きますので、市場全体強いと判断しても、外国人投資家は目前のハエを追うのをキライ先物に逃げがちです。

 

 6月の安値から日経平均は3000円弱上昇しておりますが、同時に「ファーストリテイリング」は25000円ほど上がっております。その他の日経平均寄与銘柄、「キーエンス」、「ファナック」、「アドバンテスト」なども然りであり、先物中心であったことは明白です。

 

 さて、決算も出そろった東京市場ですが騰落レシオの過熱から昨日は東証グロース市場が元気でした。先物に入った外国人投資家の資金が、決算内容を精査し現物市場で銘柄選別をしているようです。サマーラリーの様相です。

 

  

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終戦記念日に思う。

  

 戦時中、筆者の母親が住んでいた東京都は1944年(昭和19年)1124日から1945年(昭和20年)815日まで、106回の空爆を受けたそうです。米国の爆撃機B29による絨毯爆撃で、今明かされる当時の写真からは、現状悲惨極まりないウクライナの情景をも上回る惨劇でありました。

 

 筆者の母親は東京下町の浅草生まれんの生粋の江戸っ子で、昭和3年の生まれなので既に物心ついており当時の記憶は鮮明に覚えており、よく焼夷弾の雨をかいくぐって逃げ回り、生き延びたとの話はよく聞かされました。

 

 戦時中も酷かったのですが、終戦後5年ぐらいは別の意味で惨憺たる状態であり、浅草、上野、墨田の辺りは失業者があふれ、大人こども問わず町中浮浪者だらけ、日々生きて行くのもままならない状況であったようです。

 

 幸い、母親の父親、筆者にとっては祖父が福島のヤミ米のルートを持っていたらしく、食べることは何とかなっていたという話を聞きましたが、ある意味これも生きる知恵かと感心しました。

 

 筆者の父親はというと、大正11年生まれですのでバリバリの兵隊として第一線の戦地へと駆り出され、主に当時の満州国(中国)からソビエト(ロシア)近辺の戦地で参戦しておりました。幸い戦死は免れましたが、最後は捕虜となりシベリアに送られたそうですが、それでもあのロシアから無事帰還したのですからこれも奇跡に近いと思います。

 

 父は戦争の話はあまりしたがりませんでしたが、深酒をすると何人殺した、だとか戦争は人格を無くす、などと呟いておりましたが、捕虜時代の話は一切語りませんでした。言葉に出来ない辛さがあるのではと思いましたが…。

 

 相場とは関係のない話で申しわけありませんが、戦後77年に平和ボケの筆者が先祖について少々触れさせていただきました。

 

 

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日米ともに太い資金が始動。

  

 当欄にて先週末、「日米株式市場は静かにリスクオン」と申し上げましたが、インフレと闘う米国と、インフレには程遠い日本とでは若干様相が異なります。

 

 インフレを避ける投資資金は、3月に既に底入れしている東京市場に静かに資金を向けておりましたが、遅れること6月に底入れした米国市場でも静かに上値を試し始めております。

 

 少々俯瞰して眺めてみると、米国市場は素晴らしく良いチャート形状となって来ております。SP500NASDAQ4週連続陽線で、昨年末に高値を付けて以来であり益々先高期待が膨らみます。

 

 勿論、平素申し上げております通り、米国の雇用と物価に関する指標は未だまちまちでまだら模様でありますが、すべての数値に安心感が得られる時期まで市場は待ちませんし、既に見切り発車の状況であります。

 

 東京市場もまだ数百社残っていますが大方決算発表が終わりました。個人投資家を中心にしたイベント投資家の決算に対する右往左往する姿も一巡し、これからは機関投資家を中心とした太い資金が動いてまいります。

 

 決算の数字は許容の範囲でも、細かい数字にバタバタする目先の売買から、数字を精査した上で中長期目線での資金が動き始めます。当欄でも決算発表の早い「安川電機」「日本電産」をよく引き合いに出しますが、両社とも決算発表時は売られましたが現状既に高値更新であります。

 

 決算の数字よりも、目先の値動きのみを追求するイベント投資家が退場すると、決算の本質を見抜いた資金が動いてまいります。株式投資にはこの胆力が必要かと存じます。今週も頑張りましょう。

 

 

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日米ともに静かにリスクオン。

 

 注目の7月の米消費者物価指数(CPI)が発表され、前月の9.1%から予想値8.7%のところ8.5%で着地、前々月の8.6%をも下回りました。ここは注目点であり、この米CPIは昨年8月から上げ続け、今年38.5%から48.3%に一時下落場面がありましたが、前々月の水準は下回りませんでした。

 

 更にコア指数に関しても7月は6.1%予想のところ5.9%で着地、こちらも同じく昨年8月の4.0%から上げ続けましたが、今年3月の6.5%を天井に3カ月連続下落で、7月も予想値に届かず同じ水準でありました。

 

 消費者物価指数(CPI)の発表を受けて、米金融当局が比較的小幅な利上げに軸足を移すのではないかとの観測から、為替市場ではドル円は直近135円台から132円まで下落、米株式市場もダウは535ドル(1.6%)高の33309ドル、NASDAQ361ポイント(2.9%)高の12854SP50088ポイント(2.1%)高の4210と、三指数ともに大幅高、更にVIX指数も4月以来の20ポイントを下回って来ました。

 

 米国市場も1ヶ月前からすると、一転してリスクオンの様相でありますが、依然として空売り残を大きく抱えていることから、今後の米国市場は更に上値をトライしてくるものと思われます。

 

 さて東京市場はというと、一昨日の休日前に何でここまで売るか不思議に思いましたがこれも相場、SQに絡む売買もあり、また値動きだけで訳もなくビビっている投資家もいれば、先週の雇用統計の数値から強めの消費者物価指数(CPI)を予想した売り方の仕掛け的な売買も見られました。

 

 それでもこれで俄然面白くなってまいりました。岸田新内閣の閣僚も決まり、骨太方針の五大重点項目も岸田総理の口から発表されました。たんまりと空売りを抱え、信用買い残もピーク時の3割減の東京市場です。なんかワクワクして来ませんか。

 

 

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日米ともに中・小型株物色。

 

 昨日の東京市場は、200日線は越えて来たものの28000円の壁と言ったところでしょうか、なかなか気持ちよくこの水準は抜けてくれません。オプションSQを前にして一人気を吐く「ファーストリテイリング」に対し、「ソフトバンク」と「東京エレクトロン」の決算による、ミニショックと言ったところでしょうか、結局日経平均は249円安ですが、「ファーストリテイリング」の健闘がなければ、さらに大幅な下落であったと思います。

 

 売られた両者ですが、ここから更に売り込まれるとは思いませんが、出直るためにはいつものように日柄整理となりますが、ここへ来て東証グロース市場Core指数が奮闘しております。米国市場でも中・小型株が物色されておりますので、こちらもその流れに沿ったものと思われます。

 

 本日米国の消費者物価指数(CPI)の発表がありますが、前月の9.2%の上昇に対し、事前予想は8.7%らしいのですがコア指数が問題です。コモディティ価格の推移を見ても、明らかに原油、食品は現状下落基調ですので、それらを除いた部分でどう動いているか。

 

 ニューヨーク連銀の最新調査では、米国の消費者の13年後の期待インフレ率は1年後が前月の6.8%から6.2%に、3年後は前月の3.6%から3.2%にこちらは2カ月連続の急低下であります。

 

 ここ数週間ガソリン価格が下落していることが家計の不安緩和に大きく貢献しており、いまだ高い食品価格も紆余曲折はあれウクライナの穀物輸出も再開しております。問題は人件費と住居費ですね。

 

 いずれにしても仮にCPIで弱い数字が出ても、雇用と絡めれば斑な数値の並びとなり、いまだ方向感は出ないと思われ米国同様中・小型株の値幅取りは続きそうですね。個人投資家にとっては悪くない展開です。

 

 

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マクロのタカ派姿勢もミクロの好決算で切り抜けろ...。

 

先週末米国の雇用統計は、非農業部門雇用者数が市場予想の25万人のところ52.8万人と報告され、就業者数は新型コロナ禍前の水準を回復しました。また、失業率も3.5%に低下しこちらも新型コロナ禍前を回復し、米国経済は景気後退(リセッション)には陥ってない状況を示しました。

 

 7月の雇用者数は2月以来の大幅増で、実に19カ月連続で雇用は拡大し、賃金も上昇しており、労働市場は堅調を維持しております。更に6月の雇用統計も前回発表の37.2万人から39.8万人に上方修正されており、どうもインフレピークアウト感が後退しているようにも思われます。

 

 一部には9月のFOMCでは利上げペースが鈍化するのではないかとの観測もありましたが、今回の雇用統計の数値からは、FRBがインフレとの戦いを積極的に進めていくための材料になったことは窺えます。

 

 今週、米消費者物価指数(CPI)の発表が控えておりますし、今月はFOMCがないことから、その後9月初めの8月の雇用統計、CPIの発表を受ける9月のFOMCまでは金融政策は動きません。それまでは今回の数字からもタカ派姿勢がより勢いを増すのではと思われます。

 

 マクロ要因を相当織り込んだ市場ではありますが、今回は一筋縄では行かないようで、しばし相場の波乱要因になるかもしれません。ただ、そんな中でも決算発表はつつがなく進み、米国市場では69%の企業が事前予想を上回り、日本企業は未だ発表中盤ですが、決して悪くない数字が並んでおります。

 

 いの一番の決算組の「安川電機」「日本電産」も発表後売られましたが、既に発表後の戻り高値を取っております。以前にも申し上げましたが、意外と今の市場は良いとこ取りをし始めているのでは、と思われます。

 

 

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 これも地球温暖化の影響と思われますが、毎年必ずと言っていい程の頻度で悲惨な豪雨災害に遭遇します。先週は山形、新潟、富山、石川、更に岐阜に至る場所で、悪名高き線状降水帯が観測され、国土交通省によると先週3日からの大雨で9つの県で45の河川の氾濫が発生したそうです。

 

 また崖崩れなどの土砂災害は6県で14件発生し、鉄道の橋梁の倒壊は2件発生しております。福井県では6集落が孤立し、南北を結ぶ鉄道、道路はすべて寸断しております。

 

 個人的には筆者も風光明媚な野岩鉄道で福島会津若松へはよく旅をするのですが、その足で磐越西線に乗り換え喜多方へ足を延ばすのはいつものルートでしたので、「濁川橋梁」の崩落にはショックを隠せません。

 

 こちらは呑気な旅行ですが地元の方々にとっては生活の足で、通勤通学にも多く利用されております路線ですので、今後の復刻計画が気になるところであります。

 

 現実に一階の天井まで水に浸かり、水が引けば泥だらけの様相、気の弱い筆者などはすぐ様自暴自棄に陥ると思いますが、それでも被災された方の下には既にボランティアも集まり、夏休みゆえ高校生の若い力も参加して、気丈にも民間レベルでの復興はスタートしております。被災しても踏ん張る日本人の底力、結束力を感じてやみません。

 

 お気の毒にも被災された方々には、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げるとともに、弊社としても遠い地からではありますが、できる限りの支援に協力させていただきたいと存じます

 

 

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毅然としたペロシ下院議長に対しバイデン大統領は...。

 

 ペロシ下院議長による台湾訪問が敢行されるのではないかとの報道から、中国の各市場でも売りがかさみ、東京市場でも400円ほど売られ、市場ではペロシショックの入り口かと騒がれましたが、実際にペロシ下院議長が実際に訪台すると株式市場は反発、これも相場格言「噂で…」でしょうか。

 

 昨日も申し上げましたが、巷で一番恐れられる米中戦争はそう簡単には勃発しないと市場は判断したようです。ロシアによるウクライナ侵攻が簡単に起きてしまいましたから、まさか中国でもと考えるのは妥当ですが、二大大国である以上世界に対する影響度は尋常ではありません。

 

 起きない分、中国による脅しの手段である大規模な軍事演習や貿易制裁は続くと思われますが、今回中国が貿易制裁の対象にしているものは一次産品や汎用品ばかりです。逆に精密部品などに関しては制裁で台湾から入らないことの方が、中国にはデメリットではないでしょうか。

 

 ですから国内にいろいろ問題を抱える中国にとっては、この「ペロシ憎し」の喧伝が国民の不満と、北戴河会議を前に各長老たちの注目点を外に向けるのには打ってつけであったと思われます。

 

 報道を見ている限り今回の訪台でもペロシ下院議長というのは毅然としていましたね。そういえばトランプ大統領の所信演説の原稿を、演説が終わるや否やトランプ大統領の目の前で破り捨てたのも彼女でした。腹が座った女性です。その傍らバイデン大統領は今回のペロシ下院議長の訪台を記者に尋ねられると、「軍は良く思ってない」との返答、少々的外れに思いますが。

 

 以前もロシアによるウクライナ侵攻が起こったら米国はどうする、の質問にもよせばいいのに「米軍は送らない」とはっきり答え、今ではこれがロシアの侵攻の決断を促したとの見方が常識となっております。バイデン大統領は大丈夫でしょうか…。 

 

 

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ペロシ下院議長訪台、習主席にとっては好材料?

  

 有事に発展するのではないかと懸念されていた米国のペロシ下院議長の台湾訪問はあっさり決行されました。この一議員であるペロシ下院議長は大統領不在の時には、副大統領の次に職務を遂行出来るナンバー3の人物で、それゆえ中国の反発は言うまでもありませんが、政権運営には利用しているようです。

 

 中国はご存じの通り習近平国家主席の異例の三期目を狙っている中で、国内経済は最悪です。大きな問題は不動産と雇用です。資金詰まりから建設途上のマンションがあちらこちらに点在し、購入者は当然住宅ローンの支払いを拒否しており、バブル崩壊手前の印象は拭えません。

 

 雇用面では、既に過酷な競争社会で生き抜くことを諦めた「寝そべり族」なるものの流行、それでもあえて競争社会を生き抜くために、あらゆる犠牲を払って優秀な大学に入学し卒業しても、現状では速やかに職に就けない学生がほとんどで、「大学卒業イコール失業」なる造語ができるほどで、これらを含め若者の失業率は20%に上ります。

 

 しかも失業率を出しているのは都市部の一部ですから実態は更に酷く、当然不満はつのります。その捌け口を海外に持って行くのに国家の常套手段で、このペロシ下院議長の訪台はうってつけの事件であった訳です。

 

 ペロシ議員は天安門事件のときも、北京を訪問し犠牲者を哀悼する騒動を起こしておりますし、香港問題のときは民主派の若手リーダージョシュア・ウォン氏らを米議会の公聴会に出席させて「香港人権民主主義法」の可決にも尽力した生粋の人権派であり、中国にとっては天敵です。

 

 中国政府は国内向けにもしばらくは「ペロシ議員憎し」を喧伝し利用するでしょうが、とても有事発展するとは思えません。従って、相場的には既に織り込み済で、昨日の下げ過程でも強かった個別物色に変わりはありません。狼狽えることなかれ。

 

 

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天邪鬼な相場には目先の波乱は付き物です。

 

  毎日、殺人的酷暑が続いております。投資家諸氏におかれましては、不要不急な外出はお控えいただき、是非とも現状の個別の材料株相場を謳歌し利益を上げることに勤しんでいただきたいと存じます。

 

 さて相場とは天邪鬼なもので、昨日も鯨幕相場から月足チャートは良い形になりましたと申し上げた途端に大幅安です。当欄をお読みいただいている弊社のとあるお客様からも、「おい、大丈夫かいな?」と昨日ご心配いただきましたが、まあ、筆者が申し上げたのは月足ですから、目先の尾ひれはひれは付き物で、少し俯瞰してみていただければ何ら問題はないかと存じます。

 

 そのお客様もご心配されておりましたのが米中の戦争の可能性です。米国政権のナンバー3である、ペロシ下院議長が今回のアジア歴訪の一環として台湾を訪問する計画に対し、中国が強烈に反対している一件で、中国は人民解放軍の出動も辞さずとの強硬姿勢を示したことに対し米国はどう対応するのか。

 

 現実に米中の二大大国がすぐさま戦争になるとは思えませんが、相場はある意味非常に臆病な一面も持ち合わせておりますので、そうなれば戦地に一番近い日本は最悪の影響が出るとの判断から昨日のような影響が出たのではないでしょうか。ロシアの蛮行がより想像を掻き立てるのだと思いますが、ただ、そこまで考えると一歩も動けませんが…。

 

 東京市場においては決算発表と重なりましたので、ボラティリティが大きくなったと思われますが、既に発表されている好決算銘柄もブレておりました。日米ともに大量の空売り残を抱えておりますので、売り方もこの機会を逃さずとの姿勢なのでしょう。

 

 予想出来ないものに思い悩んでも前に進めません。基本はマクロを織り込んだ市場でミクロの好決算銘柄の押し目買いでよろしいかと存じます。昨日もご紹介した弊社看板銘柄「クラウドワークス」、今日も高値を更新しておりました。これが材料株相場です。さて、次の仕込みは…?

 

 

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7月の月足チャートは日米ともに良い形となりました。

  

 米国は波乱の6月相場でダウを始め、NASDAQSP50も年初来安値を更新し、7月に入っても全く買いの材料が見当たらない状況から、米国も日本もたんまりと空売りを抱え、二番底的な展開を入れておりましたが、終わってみると7月は三指数ともに大きな陽線となりました。

 

 米国市場は今年1月に高値を付けて以来、陰線、陽線が交互に現れる鯨幕相場でしたが、7月のこれだけ大きな陽線は1年数8ヵ月ぶりであり、今回も「総悲観の中で底を打つ」という相場格言通りの展開であり、賢明な皆様方が思われている通り、67月が転換点となったようです。

 

 マクロの悪材料をたっぷりと消化吸収し織り込んでしまえば、ミクロの決算発表も難なくこなしつつあります。米国のGAFAMの決算さえも足元あまりよくない内容でしたが、株価は一時売られるものの早々に回復しており、米国を代表する企業の底力を感じさせます。

 

 東京市場でもGAFAMのように1日で、とはいかないまでも、予想に届かない決算発表もその内容をポジティブに分析する眼が今の市場には備わっていると思われ、昨日申し上げた、「デンソー」、「ルネサスエレクトロニクス」の前に、発表後売られた「安川電機」「日本電産」、更に「ソニー」などの決算後の戻り方が今後の相場を占う上で注目点であると思われます。

 

 東京市場の全体論はそんなものですが、個人投資家が資金を向けるのは、断然効率の良い個別の材料株であります。3週間ぐらい前に3000番台の弊社看板銘柄好調と申し上げましたが、勘の良い人は気づかれたと思いますが「クラウドワークス」、現状では固く5割ほどの値幅となりました。

 

 しばらくこの動きが続きますね。「郷に入っては郷に従え」であります。

 

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市場はいいとこ取りをし始めている。

  

FOMCにて0.75%の利上げが決まり、前月と変わらない上げ幅で3月に0.25%利上げして以来、上げ幅が常に前月を上回っておりましたが、今回初めて横ばいとなりました。恐らく再三申しております通り、ピークアウトを示唆しているかと思われます。

 

また決算発表も進み、先週GAFAMの決算は出揃いましたが、はっきり言ってあまりよくありません。ほとんどが計画未達であり、悪材料視され一度は売られるのですが、すかさず戻しております。従って、ここでも典型的な「噂で売って事実で買い」の相場格言通りの展開となっているようです。

 

 決算発表の時期は日本でもよく、「こんないい数字なのに何で売られるの?」などという声が聞かれましたが、市場がどう評価するかは蓋を開けてみないと分かりません。ここに至るまでの下げ相場では、決算の数字以上にネガティブに捉えられることが多かったと思いますが、「逆もまた真なり」、いいとこ取りをする時期に入ったのではないでしょうか。

 

日本でも決算発表が始まり、好決算の船株などは素直に好感しておりますが、計画未達であった「デンソー」や「ルネサスエレクトロニクス」などが今後GAFAMのように材料出尽くしからの見直し買いに動くか注目であります。

 

さて東京市場は堅調です。弊社では散々売り込まれた半導体株は、底値は見えても現時点での仕込みについては投資効率の点で今一つと考えております。それよりも長く整理した小型株の中でもサプライズ決算、更には先の業績変化率が予想される資本業務提携など、材料で株価の動きは一変するものに資金を投じております。

 

しばらくはこの投資方針が、一番投資効率がいいと思われますので、今週も材料面でのサプライズ銘柄にシフトしてまいります。

 

 

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