昨日の東京市場は月曜日の当欄でも申し上げました通り、テーマに沿った個別銘柄が早々に復活して来ております。7月、8月と先物市場で大きく買い越した一部外国人筋が現物市場に降りてきているようです。
これまで先物市場を牽引して来た「ファーストリテイリング」の株価が、昨日は日経平均の上昇のわりに上がっておりません。明らかに急落からの戻り局面は日経平均よりもTOPIXの方が優勢で、日経225ではなくテーマ株、個別の材料株に資金は移っているようです。
米国市場では、この機とばかりにヘッジファンドが前半戦の損を取り戻すべく嵩にかかり売り込んでいるようで、東京市場でも彼らは今までと同じとばかりに動いているようですがさて今回はどうでしょうか、今の東京市場の需給は今までのそれとは若干違うように思いますが…。
ヘッジファンドははなから東京市場は脆弱な市場と捉える傾向があり、ちょいと崩せば即付和雷同する売りが出て来ると考えているようです。従って米国同様にショートポジションを積み上げていると思われますが、空中戦から現物市場に降りてきた資金もあり、銘柄によっては案外手ごわいかと思われます。
さて、東京市場は一昨日の下げをあっという間に埋めたテーマ株、更には一昨日の下げに対して全く影響されず押さない材料株が目立ちます。材料株には特定の資金、テーマ株には先物から降りてきた資金が動いて来ており、申し上げている通りこの市場の優位性には付いて行くべきところでしょう。
余談ですが、米国市場ではバリュー株の著名投資家ウォーレンバフェット氏は、テーマ株であるオクシデンタル・ペトロリアム株(石油株)を積極的に買っており、傍らグロース株の天才投資家キャシー・ウッド氏のファンドには、直近10億ドルの資金が集まったそうです。バリュー派、グロース派の天才投資家はともに買い姿勢のようです。
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