先週26日のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の公演は、FRBが予想以上のタカ派に傾注していることを印象付けました。高インフレの抑制について、「家計や企業に痛み」は覚悟のうえで、「やり遂げるまでやり続けなければならない」と発言しました。
また「新たに入って来るデータや経済見通しを総合的に判断する」との従来からの方針を示しつつも、引き続き0.75%の大幅利上げが続く可能性も排除しないとしました。
いつもの会合よりも短い時間で、集約された短い言葉で伝えたことで、逆に市場には相当なインパクトとなり、長期金利にはほとんど影響は出ませんでしたが、株式市場は1000ドルを超える下落となりました。
事前には、景気減速懸念から利上げペースは徐々にスローダウンし、半ば来年には再び緩和姿勢が出て来るのではなどという予想もありましたので、今回のパウエル議長の発言はネガティブサプライズとなりました。
シカゴの日経平均先物は500円ほど下落しておりますので、本日は厳しい始まりとなりますが冷静に対応してください。米国市場が1000ドル安で日経が500円安です。
過去には米国の出来事に米国以上に反応するのが東京市場でしたが、最近の動きは明らかに逆の展開で東京市場の強さが目立ちます。先物中心の売りが一巡した後、今日か明日かは定かでありませんが、個別の動きが出て来ると思われます。
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