昨日の東京市場は、200日線は越えて来たものの2万8000円の壁と言ったところでしょうか、なかなか気持ちよくこの水準は抜けてくれません。オプションSQを前にして一人気を吐く「ファーストリテイリング」に対し、「ソフトバンク」と「東京エレクトロン」の決算による、ミニショックと言ったところでしょうか、結局日経平均は249円安ですが、「ファーストリテイリング」の健闘がなければ、さらに大幅な下落であったと思います。
売られた両者ですが、ここから更に売り込まれるとは思いませんが、出直るためにはいつものように日柄整理となりますが、ここへ来て東証グロース市場Core指数が奮闘しております。米国市場でも中・小型株が物色されておりますので、こちらもその流れに沿ったものと思われます。
本日米国の消費者物価指数(CPI)の発表がありますが、前月の9.2%の上昇に対し、事前予想は8.7%らしいのですがコア指数が問題です。コモディティ価格の推移を見ても、明らかに原油、食品は現状下落基調ですので、それらを除いた部分でどう動いているか。
ニューヨーク連銀の最新調査では、米国の消費者の1、3年後の期待インフレ率は1年後が前月の6.8%から6.2%に、3年後は前月の3.6%から3.2%にこちらは2カ月連続の急低下であります。
ここ数週間ガソリン価格が下落していることが家計の不安緩和に大きく貢献しており、いまだ高い食品価格も紆余曲折はあれウクライナの穀物輸出も再開しております。問題は人件費と住居費ですね。
いずれにしても仮にCPIで弱い数字が出ても、雇用と絡めれば斑な数値の並びとなり、いまだ方向感は出ないと思われ米国同様中・小型株の値幅取りは続きそうですね。個人投資家にとっては悪くない展開です。
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