さて、今週はカンザスシティー連銀が開く経済シンポジウム、ジャクソンホール会議が25日から開催され、26日にはパウエルFRB議長の講演が予定されていることから日米ともに動き辛いところであります。
米国市場でも騰落レシオが150だ160だと過熱するほどの強い戻り相場を展開して来たことから、市場で盛り上がるインフレピークアウト、早期の利上げ減速期待を戒めるような発言が、FRBの高官、地区連銀総裁からは発せられております。
FRBはインフレ目標2%の死守を掲げておりますので、多少減速したとはいえ8%を超える現水準を、楽観視する市場に対してより一層タカ派コメントになることは致し方ないと思われますが、パウエルFRB議長は最近常に「データ次第」を強調します。
ただ、データを並べれば直近述べている通り、まだら模様で一層方向性を示すのは難しいのではないかと思われます。過熱するほどの戻り相場に対する、各連銀総裁のけん制論に対しても、データ重視のパウエル議長の発言はその延長にはならないかと存じます。
日米ともに過熱感が出て来たところにこういうイベントが用意されており、昨日申し上げました通り全体的には目先調整と考えればよろしいかと思われます。
ただ常に材料に敏感に動く投機資金は相変わらず活発ですし、またヘッジファンド系の資金のショーカバーも終わった訳ではなさそうですから、調整イコール売りとは考えない方がよろしいかと…。
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