注目の7月の米消費者物価指数(CPI)が発表され、前月の9.1%から予想値8.7%のところ8.5%で着地、前々月の8.6%をも下回りました。ここは注目点であり、この米CPIは昨年8月から上げ続け、今年3月8.5%から4月8.3%に一時下落場面がありましたが、前々月の水準は下回りませんでした。
更にコア指数に関しても7月は6.1%予想のところ5.9%で着地、こちらも同じく昨年8月の4.0%から上げ続けましたが、今年3月の6.5%を天井に3カ月連続下落で、7月も予想値に届かず同じ水準でありました。
消費者物価指数(CPI)の発表を受けて、米金融当局が比較的小幅な利上げに軸足を移すのではないかとの観測から、為替市場ではドル円は直近135円台から132円まで下落、米株式市場もダウは535ドル(1.6%)高の33309ドル、NASDAQは361ポイント(2.9%)高の12854、S&P500は88ポイント(2.1%)高の4210と、三指数ともに大幅高、更にVIX指数も4月以来の20ポイントを下回って来ました。
米国市場も1ヶ月前からすると、一転してリスクオンの様相でありますが、依然として空売り残を大きく抱えていることから、今後の米国市場は更に上値をトライしてくるものと思われます。
さて東京市場はというと、一昨日の休日前に何でここまで売るか不思議に思いましたがこれも相場、SQに絡む売買もあり、また値動きだけで訳もなくビビっている投資家もいれば、先週の雇用統計の数値から強めの消費者物価指数(CPI)を予想した売り方の仕掛け的な売買も見られました。
それでもこれで俄然面白くなってまいりました。岸田新内閣の閣僚も決まり、骨太方針の五大重点項目も岸田総理の口から発表されました。たんまりと空売りを抱え、信用買い残もピーク時の3割減の東京市場です。なんかワクワクして来ませんか。
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