さて先週末の米国市場はスピード調整、ニューヨーク連銀製造業景況指数が予想以上の記録的マイナスを示し市場を驚かせましたが、その後発表されたフィラデルフィア連銀製造業景況指数が前月までのマイナスからこちらは予想外のプラス、相変わらずまだら模様は変りません。
そんな状況でも米国市場は既に大幅下落の半値戻しを達成していることから、FRB関係者からはここのところ市場の上昇を戒める発言が目立つようになっております。いずれにしても今週はカンザスシティー連銀が開く経済シンポジウム、ジャクソンホール会議に注目であります。
8月26日にはパウエルFRB議長が経済見通しについて語る予定ですので、そこで更にタカ派に傾くか、あまり楽観的なことは語らないと思われますが、インフレ、景気減速、この綱引きは依然続きそうです。
米国市場も200日線まで順調に戻してまいりましたので、東京市場と同じようにしばらく揉んでもおかしくないですね。テクニカル的水準は違いますが東京市場も200日線の値固めから2万9000円まで順調に戻しました。こちらも一服といったところでしょうか。
それにしてもここへ来て東京市場は日経レバ(1570)の売り残の多さ、更に日経ダブルインバース(1357)の買い残の多さこれらは歴史的水準です。更にオプション市場でも、プットの買い残、コールの売り残の多さ、これも驚きです。米国市場でも同様に、こちらはヘッジファンド主体ですが、両国とも相場はこれから下落トレンドと見る投資家が多いということのようです。
米国市場では年初からの相場の下げで、買い方のヘッジファンドの破綻が話題になりましたが、これから年末に向けては売り方のヘッジファンドの破綻が話題になりそうです。今週は調整局面かと思われますが、悪材料だらけでも相場は上に行きたがっています。簡単に売り方に回らない方が肝要です。
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